オアシス スーパーソニック(ネタバレあり)
オアシスのドキュメンタリー映画を観た。結成以前から96年のネブワース公演、つまりバンド初期に絞っている。
とにかく、貴重な映像や写真が満載だ。リアムとノエルの幼少時の写真やエピソード、母親や長兄ポールのコメントなど、ギャラガー兄弟のヒストリーにもなっている。地下室でのリハーサル映像では、なんと『All Around The World』を演奏している!リリースは97年のサード『Be Here Now』のときだが、曲の骨格は91年の時点で既にできあがっていたことになる。
メンバーで1台のバンに機材を詰めて乗り、マンチェスターからグラスゴーまで行ってライヴをし、そのままバンで戻ってくるという、プロ契約前のバンドなら必ず体験するようなことも、当然彼らは通過している。アラン・マッギーがたまたまライヴ会場にいて契約にこぎつけたことや、オアシス以前にノエルがインスパイラル・カーペッツのローディーとして日本に来ていたことなども明かされる。
94年初来日時の映像もある。空港やホテルに詰めかけた女性ファン、クアトロでのステージなどが、公式映像として世界に発信されるのは、日本人として誇らしい気持ちになる。メンバーは、英語圏でもない国なのに、皆が熱狂して迎えてくれていると、喜びよりも驚きの方が勝っていたようだ。
映像は、必ずしも自画自賛に終始していない。ノエルが全米ツアーを途中で離脱したこと。技術的に問題のあった、ドラマーのトニー・マッキャロルの解雇。95年のツアーでギグジーが精神疲労で離脱し、代役を立てるもその男も離脱。ボーンヘッドがベースをこなしたこともあったそう。ギャラガー兄弟以外ではボーンヘッドのコメントが多く、トニーのコメントも採用されている。
そうしたさまざまな行程を経て、23万人は動員したとされるネブワースのステージに至る。冒頭でちょこっとだけ流れ、ラストがその続きになっているという具合だ。
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