*

バイオハザード(2002年)

公開日: : 最終更新日:2022/03/16 バイオハザード ,

バイオハザード(2002年)

巨大企業アンブレラ社が、ラクーンシティの地下施設で極秘に細菌兵器の開発をしていたのだが、そのウィルスが空気中に漏れてしまい、マザーコンピュータ「レッド・」は汚染が広がるのを防ぐためにビルを封鎖。アンブレラ社は特殊部隊を編成してビルに侵入させるが、内部はウィルスに汚染された人がゾンビ化していて、隊員に襲いかかる。

アリスは当初記憶喪失状態にあったのだが、部隊と共にビルの中で活動していくうちに、自分がウィルスを奪取する任務を負っていたことを思い出し、また特殊部隊として訓練されたであろう身体能力を発揮する。アリスにはまた、ある男と結婚しているというニセの記憶も植えつけられていた。この男が実はウィルスを撒き散らした張本人で、ウィルスとワクチンを強奪、いわゆる「核ジャック」めいたことを企てたのだ。

結局この男はビル内でゾンビに食べられ、また他の隊員も次々に命を落としてしまう。生き残ったのはミラと妹を内部に潜入させていた刑事マットの2人なのだが、マットは感染状態のため企業側に捕獲。アリスは病院内で監視状態にあったが、病院の外の壊滅状態の街並みを目の当たりにする、というところで映画は終わる。

日本のゲームをもとにしたハリウッドのアクション・ホラー映画だ。ゲーム自体シリーズ化されているようで、映画も如何にも続編作ります的な終わり方をしている。アリスもマットもウィルスを横取りしようとした男も、なぜそれをしようとしたのか(しなければならなかったのか)というのがあまり描かれておらず、謎めいている。

時代は21世紀初頭とあって、つまりは現代かもしくは数年先という設定。ゾンビはちょっと気持ち悪かったが、ビル内での攻防はダイ・ハード一作目のようなスリルがあったし、ゾンビとの戦いはエイリアンの二作目辺りを彷彿とさせる。そもそもゾンビになったのもゾンビにしたのももとは人間なわけで、科学や技術が進歩した今の世の中では、これは決して架空の話ではなく、もしかしたら現実にありうることなのかもしれない。

アリスはで、このシリーズで彼女はアクションスターの座を確立する。監督・脚本のポール・W・S・アンダーソンとは後に公私共にパートナーとなる。特殊部隊の隊員のひとりレインは、ミシェル・ロドリゲス。気が強く男勝りで、そのキャラクターは『ワイルド・スピード』シリーズでも生きている。

関連記事

バイオハザード: ザ・ファイナル(ネタバレあり)

アリスは、アンブレラ社マザー・コンピュータのレッドクイーンから、アンブレラ社がTウィルスの抗

記事を読む

バイオハザード5 リトリビューション(2012年)

前作のラストでウェスカーを倒し、アンブレラ社に囚われていた人たちを解放し、平穏のときが訪れた

記事を読む

バイオハザード2 アポカリプス(2004年)

物語は前作『バイオハザード』のラストから直結。ウィルスが撒き散らされたアンブレラ社の地下施設

記事を読む

バイオハザード3(2007年)

前作『バイオハザード2 アポカリプス』のラストにて、アンブレラ社はラクーンシティそのものを葬

記事を読む

バイオハザード4 アフターライフ(2010年)

東京・渋谷にてウィルスが蔓延し、人間はアンデッドに変貌。その地下にアンブレラ社の日本支部があ

記事を読む

  • 全て開く | 全て閉じる
PAGE TOP ↑