スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃(2002年)
エピソード1から10年後。元ジェダイのドゥークー伯爵を中心とした分離主義勢力が台頭し、共和国は軍事保有の是非を議論していた。オビ=ワンとアナキンが、投票のため元老院首都惑星を訪れていたパドメの護衛につくが、パドメが刺客に命を狙われる。オビ=ワンは刺客の凶器を手掛かりとし、惑星カミーノへ。アナキンが、パドメを惑星ナブーまで送る。
オビ=ワンは、亡きジェダイ・マスターが10年前に依頼していたというクローン軍隊を視察するうち、刺客ジャンゴ=フェットと渡り合う。惑星ジオノーシスへジャンゴを追跡するが、そこで分離主義勢力のドロイド工場を発見するも、ドゥークー伯爵に捉えられてしまう。オビ=ワンを助けに向かったアナキンとパドメも囚われの身となってしまい、闘技場で処刑されようとしていた。
劇場公開作品5作目で、劇中の時間軸では2作目にあたる。途中からはじまり途中で終わるため、一見中途半端だが、ポイントはいくつもある。アナキンとパドメの禁じられた恋愛は、やがて悲劇を迎えるが、その先に新たな展開が生まれる。共和国の軍隊保有は結局可決され、パルパティーンはじりじりと勢力を拡大していく。また、エピソード4でオビ=ワンがルークにクローン大戦のことを話しているが、今作のラストからクローン大戦に突入する。
映像技術の発達もあり、今作からCG導入が更に飛躍。ヨーダはそれまでパペットだったそうだが、今回から完全フルCGになった。ライトセーバーを構え軽々と跳躍するシーンは、シリーズ屈指の名場面だ。シリアスなストーリーにあって和ませてくれるのはC3-POとR2-D2だが、C3-POの首が戦闘ドロイドの体に、ドロイドの首がC3-POの体についてしまうという、笑いが漏れるシーンもある。
主要キャストはエピソード1と同じだが、アナキン役は劇中での成長に伴いヘイデン・クリステンセンに交代。母を殺され暴走したり、実力をジェダイ評議会になかなか認めてもらえず苦悩したり、そしてパドメへの愛と、複雑な役どころをこなしている。現時点で、アナキン役はこの人の代表作になっているはずだ。
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