グレッグ・レイクさん(Greg Lake)死去
グレッグ・レイクさんが7日に亡くなった。69歳だった。ここ数年は、がんで闘病中だったそうだ。
レイクさんは、キング・クリムゾンの初代ヴォーカリストだった。クリムゾンの長いキャリアの中でも今なお代表作とされるファーストアルバムの各曲、中でも最も象徴的な曲『21世紀の精神異常者』は、この人のヴォーカルによるものだった。
1970年、キース・エマーソン、カール・パーマーと共にトリオを組み、3人のファミリーネームをつけてエマーソン、レイク&パーマー(ELP)として活動した。クラシックの大胆な解釈はキース・エマーソンに依るところが大きかったと思われるが、ライヴでは3人が緊張感を保ちつつ死力を尽くすパフォーマンスをしてくれた。
個人的には1度だけ、96年の再々結成時の来日公演で、レイクさんを観たことがある。70年代は細身の凛々しいイメージだったが、このときはがっちりとした巨漢になっていた。ヴォーカルは、CDで聴くのとあまり違和感はなかったように思う。好みもあるが、ベーシストというより、ジョン・ウェットンに並ぶプログレ界最高のヴォーカリストではなかったかと思う。
今年は、ロック界の巨星たちが次々に天国に行ってしまった。キース・エマーソンもそのひとりだった。そして、レイクさんも謹んで、ご冥福をお祈りいたします。
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