ハリー・ポッターと謎のプリンス(2009年)
ホグワーツ魔法魔術学校の教師スネイプは、ヴォルテモートから危険な指令を受けたドラコ・マルフォイをサポートする誓いを立てる。ハリーはダンブルドアの個人授業を受け、ヴォルテモートの不死の力を支える「分霊箱」の存在と、それを破壊しなければならないことを知る。
シリーズ第6作で、クライマックスは天文台でのダンブルドアとヴォルテモートの手下たちとの攻防。ヴォルテモート側についてしまったスネイプにより、ダンブルドアは殺されてしまう。シリーズの長きに渡り、ホグワーツ魔法魔術学校の校長としてだけでなく、ハリーやロン、ハーマイオニーたちの保護者のような存在だったダンブルドアが、悲劇的な最期を遂げてしまった。
それに劣らずびっくりしたのが、スネイプがヴォルテモート側についてしまったことだ。第1作から出演し続け、どこか含みのあるやばそうな雰囲気を出しつつ、時にはハリーを助けもしていて、なんだかんだ言ってこの人結局いい人なんじゃと思っていた矢先に、これだ。「謎のプリンス」とは、スネイプのことを指している。
明るいファンタジーと勝手に思っていたシリーズが、作品が進むにつれ、どんどんダークになっていく。そして、ちりばめられていた謎についても、ちょっとずつだが明らかになっていく。ハリーはともかく、ロンとハーマイオニーの2人は、どんどん大人びた表情になっていっている。
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