スター・トレック(2009年)
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最終更新日:2024/10/20
スター・トレック アントン・イェルチン, ウィノナ・ライダー, カール・アーバン, クリス・パイン, クリス・ヘムズワース, サイモン・ペグ, ブルース・グリーンウッド
未来。ジェームズ・カークは能力的には優秀だがトラブルメーカーになっていて、荒れた毎日を送っていた。連邦艦隊のキャプテンであるパイクの薦めもあり、カークは惑星連邦艦隊に志願。エンタープライズ号に乗り込む。サブキャプテンであるスポックは、高い知能を持ち感情を抑制したバルカン人と地球人との混血だった。水と油のように相容れないスポックとカークだが、そのとき異形の大型艦が突如現れ、攻撃を仕掛けてくる。その大型艦は、20数年前にカークの父を死に追いやった艦だった。
理論派のスポックと行動派のカークとは事あるごとに衝突はするが、目的は同じで、つかず離れずの微妙な距離を保ちつつやがてお互いを認め合うようになる。また、当初は離婚で荒れていた医者マッコイがカークの友人でありよき理解者ともなり、艦橋に陣取るロシア系のチェコフや東洋人スールーも、少し抜けたところはあるがそれぞれに卓越した強みを持っていて、任務遂行に貢献を果たす。やはり注目はスポックの人物像で、地球人とのハーフであるという自分の身に悩み、その一方で母を目の前で失う悲劇をも味わっている。ここでのスポックはかなり人間味に溢れている。
言わずと知れたSF金字塔的作品のリメイクで、日本では今ひとつピンとは来ないが、アメリカでの人気の根強さは絶大と聞いていて、ファンはトレッキニアンと呼ばれているそうだ。映画化やテレビドラマ化もされているが、ワタシは映画の一作目と二作目をかなり前に観たことがあるくらいで、最早そのストーリーもほとんど覚えていない。しかし絶対に忘れない顔があって、それはスポックを演じたネナード・ニモイである。この人は今作でも出演していて、嬉しい演出である。
カークをクリス・パイン、スポックをザカリー・クイント、マッコイをカール・アーバン、チェコフをアントン・イェルチン、技術者スコットをサイモン・ペグ、というのが主なキャスト。2009年の作品だが、この後各々が活躍していて、豪華顔ぶれが揃っている。冒頭で自身を犠牲にして仲間を救うカークの父はクリス・ヘムズワース、カークの理解者クリストファー・パイクはブルース・グリーンウッドだった。
エンドロールでウィノナ・ライダーの名前を見つけ、どこに出ていた?と調べてみると、スポックの母役だった。またエンドロールというと、オリジナルのテーマ曲が交響曲風のアレンジで流れていて、少し嬉しかった。そういえば、この曲は『アメリカ横断ウルトラクイズ』のテーマ曲にもなっていた。
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