Cocco『きらきら Live Tour 2007/2008 ~Final at 日本武道館 2Days~(完全初回限定盤)』
2007年の11月から今年1月にかけてツアーを行っていたcoccoが、最終となった武道館2Days公演をDVDとしてリリース。Coccoにとっては、初のオフィシャル映像作品である。ワタシが求めたのは初回限定盤の3枚組だ。
武道館2Days公演は、1月9日が通常のバンドスタイルでの公演、1月10日がアコースティック公演となっていた。DVDでは9日をDisc 1に、10日をDisc 2に収録。ワタシはどちらの公演も実際に観に行っていて、時間にするとそれぞれ2時間オーバーだった。このDVDでもそれぞれ2時間オーバーになっている。
ワタシは9日は東の1階席、10日は南東2階の上から数えた方が早い席で観ていた。公演の最中は双眼鏡を使ってメンバーの細かな動きやステージのセットを見逃さんとしていたのだが、それでもやはり限界があった。DVDではステージの後方から、つまりアーティストが客席を見るアングルでの映像があり、またステージ上のセットや小道具、楽器などを捉えていて、これは非常にありがたかった。
だいたいにおいて、ライヴアルバムやライヴDVDではMCはほとんどカットされてしまうか大幅短縮されてしまうのが半ば当たり前だが、このDVDではMCも可能な限り収録されている。9日の「全ての女性に捧げます」「自分は東京に育ててもらった」、10日ではレコーディング日記を読むCoccoや、ラストで強烈なメッセージを発したCoccoの姿などが、きっちりと記録されている。
そして初回盤のみに付与されているボーナスディスクだが、これも1時間近くのヴォリュームで、かつ見応えがあった。まずはツアードキュメントで、スタジオでのリハから始まり(Coccoがカメラに向かっておどけてみせている)、各地の模様を凝縮している。会場はホールクラスだったり狭~いライヴハウスだったりして、武道館では味わえない臨場感に溢れている。岩手では、よもやのアンコールが実現していた。そして各地の公演では、バンドスタイルとアコースティックがミックスされていたようだった。
武道館での開演前、終演後の場内アナウンスを務めていたのが、果たして誰だったのか。話し方や噛み方はCoccoのようだったが、にしては声が低かったので、別の人ではないかと思われていた。このDVDのブックレットに記載されているクレジットにその答えがあって、どうやらCoccoの友人のようだった。
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