機動戦士ガンダム MS IGLOO
ガンダムのサイドストーリー、『MS IGLOO』を観た。1回30分の全6話構成で、前半3話が『1年戦争秘録』、後半3話が『黙示録0079』となっている。時期的には1年戦争つまりファーストガンダムで、ジオン軍の新兵器を実用試験する技術部隊の模様を描いている。
ファーストガンダムの基本の展開を踏襲しつつも、あまり日の当たらない戦争の裏側にスポットを当てたという形だ。基本の展開だが、『1年戦争秘録』ではルウム戦役やオデッサ作戦と時期を同じくし、『黙示録0079』では終盤のソロモンや星一号作戦と重なり、ラストが1年戦争の終焉となっている。登場するモビルス-ツやモビルアーマーは、ファーストガンダムには全く登場しておらず、どうにも後付けの感が否めない。ではあるが、メカデザイナーの人が描いたいくつかのボツ案を再生させたのかな、という想像もしてしまう。
面白いのは、地球連邦軍の描き方だ。この技術部隊の相手となるのはもっぱらジムやボール、マゼランやサラミスで、その兵士たちの口調がなぜかガラが悪い。ガンダムは一度モニターに登場したのみ、ホワイトベースに至ってはかすりもしていない。第1話では、赤いザクが登場していた。
そしてなんといっても、この作品の最大の意義は3DCGで描いたことだろう。人間の動作はやはりどうしてもぎこちなくなってしまうが、ザクやムサイ、グワジンなどがCGとなって鮮明になったのは、新鮮でインパクトがあった。
関連記事
-
機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線
ファーストガンダムのスピンオフにしてフルCGのOVAアニメ『MS IGLOO』は、ジオンの技
- PREV
- 機動戦士ガンダムF91(1991年)
- NEXT
- 浦沢直樹の漫勉 池上遼一