ミュータント・ニンジャ・タートルズ　影（シャドウズ）（ネタバレあり）

タートルズの活躍により逮捕された、ゾッド軍団の首領シュレッダー。しかし、刑務所への護送中に脱獄を果たし、高度な科学力を持った異次元生命体クランゲと手を組んで地球制服を目論む。

クランゲは次元転送装置を地球の3箇所に分散させていたが、シュレッダーがタートルズを振り切って集めたことにより、ニューヨークの上空に巨大な要塞が構築されようとしていた。

前作からわずか1年半後に公開された、シリーズ2作目。タートルズとその父親的存在のネズミは、もちろん前作から引き続き登場。モーションキャプチャーにつき、演じている人たちの顔はわからずじまいだけど。タートルズの友人エイプリルはミーガン・フォックスで、唯一知っている役者だ（笑）。

シュレッダーはアジア系の人っぽくて、こんな人だったっけ？と思ったが、演者が変わっていた。新キャラとしては、シュレッダーの護送に失敗して休養を言い渡された、市警巡査のケイシー。ホッケーが趣味で、これがクライマックスの格闘シーンに生きてくる。

前作もそうだったが、頭の中を空っぽにして楽しめる。タートルズの個性的な4人は、仲間割れしても結局協力し合うし、危機的状況でも悲壮感はなく、どこかにいい意味でのゆとりを残している。クライマックスのクランゲとの攻防は、『トランスフォーマー』シリーズも手がけているマイケル・ベイお得意の展開だ。

冒頭はタートルズの4人が天井からバスケットボールの試合を眺めるシーンなのだが、エンドロールから察するに会場はマジソン・スクエア・ガーデンと思われる。ハロウィン・パレードのシーンもあるのだが、これもどうやら実際のパレードの協力を得て撮影しているみたいだ。さすがハリウッド。さすがニューヨーク。