スウェード『Suede(コンプリート・エディション・DVD付)』
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最終更新日:2023/10/20
Suede スウェード, バーナード・バトラー, ブレット・アンダーソン
2011年、スウェードのオリジナルアルバム5枚がボーナスディスクとDVD付の仕様で再発された。というわけで、まずはファーストアルバムから。
ディスク1は、オリジナル曲のリマスターに加え、7曲のデモ音源を収録。美しさとスキャンダラスさを兼ね備えた佇まいは当時も今も唯一無二だし、独自すぎるためなのか、この世界観の継承者すらいない。『Animal Nitrate』『The Drowners』『Metal Mickey』は、再結成後の現在もライヴで軸となる名曲だ。
ディスク2は、シングルのカップリングや別バージョン、未発表曲などを収録。『My Insatiable One』ってアルバム未収録曲だったんだと、今さらながらに気づかされ、更にはそのピアノバージョンまである。初期のスウェードはカップリングのクオリティーが高く、シングルに賭けるバンドの情熱が伺える。
DVDは必見だ。シングルのPV、アルバムリリース前のブリットアウォード出演時のパフォーマンス、シェフィールドでのライヴ、単独ソフト化されていた『Love And Poison』、そしてブレット・アンダーソンとバーナード・バトラー(!)とのインタビューだ。シェフィールドのライヴはプライベートショットなのか、手ブレしまくりだし、ブレットばかり映ってるし、最後は唐突に切れて終わる。がしかし、ブレットが上半身をあらわにしたりステージを降りてフロアに突入したり、というパフォーマンスは、デビュー時から今に至るまでブレていないことがわかる。
CDの帯によれば、バーナードとブレットが揃ってスウェード作品に登場するのは、バーナード脱退後初だとか。2人とも冷静に当時を振り返っていて、どちらかと言うとバーナードの方が饒舌。2人のバンドに対するスタンスが垣間見えるようで、ブレットにとってはスウェードが全てだが、バーナードにとっては仕事のひとつだったのではと思わされる。でも、2人の仲は今でも良好そうだ。
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