フジロック’16(Fuji Rock Festival)を振り返る(2) – アーティスト編
公開日:
:
Fuji Rock Festival'16 シガー・ロス, トラヴィス, フジロック
【ベスト】
ベック
【準ベスト】
シガー・ロス
【期待以上によかった】
八代亜紀(ルート17)、ジェイムス・ブレイク、クーラ・シェイカー、エクスプロージョンズ・イン・ザ・スカイ
【期待通りによかった】
トラッシュキャン・シナトラズ、アルバム・リーフ、トラヴィス、ルック・パーク、ウィルコ、ステレオフォニックス、バトルス
【儲けもの】
ビッフィ・クライロ、マン・ウィズ・ア・ミッション、2チェロズ、電気グルーヴ
【可もなく不可もなく】
ジェイク・バグ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
今年は、ヘッドライナーはそこそこ豪華になりはしたが、トータルではあまり豪華とは感じていなかった。体力や天候、動員なども意識して、あまり無理はしなかった。前夜祭もスルーしたし。
観たアーティスト数は、初日6組、2日目7組、3日目6組で、計19組。これは、例年に比べると少ない。初日と2日目は、グリーンステージとレッドマーキーの往復にとどまった。3日目にしてやっと林道を歩き、橋を渡り、ボードウォークを進んだ。
ステージ別にすると、グリーンステージが圧倒的に多く13組。レッドマーキーが4組。ホワイトステージが2組。フィールド・オブ・ヘヴンは、通り過ぎただけだった。はちみつぱいは気になってはいたが、人の多さを考慮し体力温存を優先してスルーした。ホワイトステージのトータスはベックとまるかぶりで、タイムテーブル発表の時点で断念せざるをえなかった。
ワタシが観た中では、ベック、フラン(トラヴィス)、クリスピアン・ミルズ(クーラ・シェイカー)、ケリー・ジョーンズ(ステレオフォニックス)が、MCでフジロック20周年について触れてくれた。なぜかと考え、彼らもほぼ同じ時期にメジャーデビューを果たし、20年間戦い生き残ってきたからで、そのことばに説得力があった。
ベストはベック。何度か観ているアーティストについては、単独公演なりフェスなりと比べて同等かあるいはそれ以上と感じなければ、ベストに推すことはしない。ベックについては、『The Information』ツアーのときにZepp Tokyoで最前列で観たことがあり、それが私的ベストだったが、今回はそのとき以上の衝撃を受け感動した(レッチリを「可もなく不可もなく」としているのは、2002年の幕張公演がすごすぎたから)。
裏ベストと言っていいのが、ルート17の八代亜紀。ピンクのロングドレスで登場した時点でオーラが漂い、ブルースのカヴァーを経ての『舟唄』は、イントロの時点で大きなどよめきが起こった。ベテラン、そして決定的な曲を持っているアーティストは、フェスでは強い。
フジロックに参加された皆さん、おつかれさまでした。
関連記事
-
ジェイク・バグ(Jake Bugg)@フジロック’16
観るのは2013年サマソニ以来。その表情にはまだあどけなさが残る美少年だが、フルバンドを背負
-
2チェロズ(2Cellos)@フジロック’16
日本のメディアでも何度か取り上げられている、クロアチア出身のチェロのデュオ。会場入りするとき
-
ベック(Beck)@フジロック’16
フジ出演は2005年以来11年ぶりだが、そのときワタシは当時再結成したばかりのダイナソーJr
-
ビッフィ・クライロ(Biffy Clyro)@フジロック’16
個人的にははじめて観るバンドで、フジ出演は2014年以来だそうだ。スコットランド発とのことだ
-
アルバム・リーフ(The Album Leaf)@フジロック’16
観るのは、2010年のメタモルフォーゼ以来。日本人スタッフに混じって、メンバーたちが自分でセ