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パティ・スミス(Patti Smith)『ドリーム・オブ・ライフ』を観た(2009年9月12日)

公開日: : 最終更新日:2023/10/14 CD・DVD・映像 ,

パティ・スミス(Patti Smith)『ドリーム・オブ・ライフ』

のドキュメンタリー映画『ドリーム・オブ・ライフ』を観に行ってきた。劇場は、渋谷のシアターNというところ。西口から少し歩いたところにあり、入るのは今回が初めてだった。

画面は大半がモノクロで、時にカラーになるといった具合。ナレーションはパティ本人で、冒頭で自らの半生をざっくりと語る。映像は90年代後半以降の活動再開後をベースにしつつ、70年代の若きパティの姿も断片的にではあるが現れる。ライヴのシーンも、細切れではあるがいくつかある。ランボー、ウィリアム・ブレイクといった、彼女のルーツである作家の名も何人か出てくる。ブレイクの墓前に臨むパティの姿もあった。

中心になっているのはパティその人と彼女を取り巻く人たちだ。カメラはパティの住む部屋やパティの実家にも入る。パティの部屋は雑然としていて、その中でいろいろ語りながらアナログレコードをかけたり、ポラロイドカメラをいじったり、猫にエサをあげたりする。実家では幼き頃の思い出を語り、両親と並びながらリラックスする彼女の様子が伺える。レニー・ケイやJ・D・ドーハティ、トニー・シャナハン、オリバー・レイといった、バンドメンバーも頻繁に登場。マイケル・スタイプやのフリーと会話を交わす場面もあり、やボノもほんのわずかではあるが登場する。

自室でのパティはスカート姿で、これがとても新鮮だった。パティのステージ衣装はほとんどがジャケットにパンツスーツで、中性的なイメージがあるからだ。また、2人の愛息ジャクソンとジェシーもお目見えする。ツアー再開時のジャクソンはまだ子供で、それが少し経つとのような風貌になり、現在はパティの後ろでギターを弾いている。ジェシーは何の仕事をしているかわからなかったが(パティのアルバムには参加したことがあるようだ)、パティと一緒に馬車に乗ってセントラルパークを進む場面があった。

日本の映像もある。京都のお寺、タクシーや新幹線での移動、原宿の歩行者天国、テレビ(安室奈美恵が一瞬映っていた)、ステージから観たアングルの日本人のオーディエンスの姿などが見られる。97年の初来日時に撮影したのかな。

パティ名義での映像作品というのがこれまでにはないこともあり、貴重にして見応えのある作品と言える。日本公開に先駆けて7月末にはタワレコやラフォーレで先行上映会があり、それにはでのライヴを終えたパティ本人も姿を見せていた。写真は劇場内に貼ってあったポスターだが、腕のところにパティのサインがされているのが見えるだろうか。

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