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CROSSBEAT Special Edition ニュー・オーダー(New Order)

CROSSBEAT Special Edition ニュー・オーダー

去年秋、が10年ぶりの新譜『Music Complete』リリースしたのにリンクさせて、シンコー・ジックがムック本を発売していた。先週のニュー・オーダー来日に際し、読ませてもらった。

前半がニュー・オーダーで、冒頭が『Music Complete』にかかる記事、そしてバンドヒストリー、インタビューとなっている。中盤に、後半には各メンバーのソロプロジェクトも取り扱い、結構徹底している。

インタビューは、80年代や90年代のものが個人的に読んだことがなく、興味深かった。中心にいるのはバーナード・サムナーで、ピーター・フックが続く。ジョイ・ディヴィジョンのこと、イアン・カーティスのことにも答え、『Blue Monday』については「やらないわけにはいかない曲」と答えている。21世紀のインタビューになるとフィル・カニンガムも加わり、エレクトロニックではのコメントも取れている。

ディスコグラフィーは、NOとJDのオリジナルアルバムについてはデラックスエディションにまで言及していて、かなり読みごたえがある。ソロプロジェクトについても、エレクトロニックやバッド・ルーテナントをはじめ、スティーヴン・モリスとジリアン・ギルバートのジ・アザー・トゥーやピーター・フックのモナコなど、ディープなところまで切り込んでいる。

その反面、ベストやボックス、映像作品についてはさらりと流す程度で、はっきり言えば物足りない。活動の長さに比して映像作品が少ないベテランアーティストが多い中、NOはかなり頑張ってDVDをリリースしている。ここのフォローが薄いのは残念だ(自分でDVDを観て感想をせっせと書いていたのは、ネット上にちょっとでも情報が増えればという思いもあった)。

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