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ニュー・オーダー(New Order)『5 11 – Finsbury Park 9th June 02』

ニュー・オーダー(New Order)『5 11 - Finsbury Park 9th June 02』

2002年の6月にのフィンズベリーで行われた野外フェスティバルの映像で、同封の解説によると、このフェスにはスーパー・ファリー・アニマルズやエコー&ザ・バニーメンなどが出演する中、は堂々のトリとして登場したとのこと。

映像から察するに、会場の規模はのホワイトステージくらいだろうか。日中は雨に見舞われたらしく、時折泥まみれの客が映し出される。トリというのだから時間的には夕方か夜のはずなのだが、白夜なのか、開始時はまだ場内は明るい。しかし演奏が進むにつれて徐々に夜の光景に様変わりし、ラストの頃には完全に夜になっていた。

さて演奏だが、ニュー・オーダーといえば「ヘタ」の代名詞のようなバンドで、それは98年のレディングのライヴを収録した『316』にもしっかり刻まれているし、2001年のフジでのステージを観た人も、はっきりヘタだと言っていた(笑)。が、ここでの演奏は意外や (笑)まだ鑑賞に耐えられる出来になっている。

メンバーは、ジリアン・ギルバートの姿はなく、元マリオンのフィル・カニンガムがキーボードとギターをこなしている。このときのクリスは、恐らく正式メンバーではなくサポート扱いだと思われる(ジリアンは、難病の子供をみるべく家庭におさまるためにこの時期に脱退したと知ったのは、つい最近だ)。

選曲はバラエティに富んでいて、当時の新作『Get Ready』からや、映画『ザ・ビーチ』のサントラ盤に収録されている『Brutal』などが見られ、もちろん主な曲も演奏している。そして、時代の曲も5曲。『5 11』というタイトルは、収録された全16曲のうち、ジョイ・ディヴィジョンが5曲、ニュー・オーダーが11曲ということを意味していると思われる。

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