ザ・ビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)『Smile Sessions 5CD Box Set』
2004年にブライアン・ウィルソン名義で『Smile』が発表されているが、2011年にビーチ・ボーイズ名義で『Smile Sessions』が発表。1CD、2CDなどいろいろなバリエーションがあったが、限定盤に弱いワタシは、最も高額なボックスを入手した。CD5枚組に加えアナログも備える。そして、なんと言ってもパッケージが豪華だ。
Disc1は、ブライアン版『Smile』と同じ19曲にボーナストラックを収録。曲順は微妙に異なり、音源も全く同じではなく、編集が加えられ66~67年時のパーツが適用されているらしい。Disc2以降は、各曲のセッション音源で、曲が出来上がっていく過程を垣間見れるし、バンド特にブライアンがスタジオで苦闘している姿に思いを馳せてしまう。圧巻はDisc5で、1枚まるまる『Good Vibrations』だ。
ブックレットには、60年代当時のメンバーの写真や手書きの歌詞などを確認することができる。メンバー全員とパートナーのヴァン・ダイク・パークスのコメントもあって、ブライアンの視点から語られることの多いこの作品において、他のメンバーがどう感じていたのかがわかるのがありがたい。特に、マイク・ラヴのコメントは冷静で的確だ。メンバーは、非協力的というわけでもなかったらしい。更に、ブライアンの最初の妻マリリンや、スタッフの役回りをこなしていた彼女の姉のコメントもある。
アナログは、LP盤2枚組はアルバムおよび別テイクを(ココにしか収められていない音源もある)、そして2枚のSP盤はシングル『Heroes And Villains』『Vega-Tables』になっている。すばらしい装丁で、手に取るだけで楽しくなってくるが、レコードプレーヤーを持っていないワタシは、これらを聴くことができない。。。外箱はもちろんアルバムジャケットで、「スマイルショップ」を二次元の絵柄ではなく、奥行きをつけて立体的に再現している。これも、すごい。
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