バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生(ネタバレあり)
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最終更新日:2024/08/08
DCエクステンデッド・ユニバース エイミー・アダムス, クリスチャン・ベール, ケビン・コスナー, ジェレミー・アイアンズ
クリプトン星から地球にやってきたスーパーマンは、驚異的な能力で人々を救い続けるが、その能力が危険視されるようになってきた。ブルース・ウェインは、自らが経営する会社ビルが倒壊し、社員を大勢失ってしまう。両足を失った社員もいた。ビル倒壊を引き起こしたのは、戦闘中のスーパーマンだった。
大企業の若き社長レックス・ルーサーは、海外で武器の密売を行う中、インド洋沖でスーパーマンを弱体化させる鉱石クリプトナイトを入手。一方、ブルースはルーサーの武器密売の証拠を掴もうとハッキングなどを行うが、情報を謎の女に横取りされてしまう。
ルーサーは評議会の査問に呼ばれたスーパーマンを議会場ごと爆破し、(爆破でも死なない)スーパーマンに罪を着せる。長年バットマンとしてゴッサムシティを守り続けてきたバットマンすなわちブルースも、上記の件などでスーパーマンを危険視するようになり、爆破をスーパーマンの仕業と信じてしまう。ルーサーはスーパーマンことクラーク・ケントの母マーサを誘拐し、助けたくばバットマンと戦うようスーパーマンを仕向ける。
共にスーパーヒーローの、バットマンとスーパーマンが戦うというキャッチコピーを掲げている。本作は『マン・オブ・スティール』の続編であり、主要キャストは同じ人が引き続き演じている。クラークはヘンリー・カヴィル、ロイス・レーンはエイミー・アダムス、デイリー・プラネット社編集長はローレンス・フィッシュバーン、クラークの母マーサはダイアン・レイン。亡くなった父役のケビン・コスナーも、ちょこっと登場する。
本作からのキャラクターは、バットマンことブルース・ウェインにベン・アフレック。このキャスティングに全米で批判があり、ワタシも違和感があったのだが、観た後ではこの人でよかったかなと思う。「ダークナイト・シリーズ」のクリスチャン・ベールでは、ヘンリー・カヴィルが霞んでしまうからだ。レックス・ルーサーはジェシー・アイゼンバーグで、『ソーシャル・ネットワーク』と同様早口でまくしたてる。若く、頭の回転が早く、ずる賢く、不気味なルーサーを演じ、ジーン・ハックマンともケビン・スペイシーとも異なる、新たなルーサー像の表現に成功している。
ブルースの執事アルフレッドはジェレミー・アイアンズ(『ダイ・ハード3』)、評議会議長はホリー・ハンター(『ピアノ・レッスン』)と、脇役も結構豪華。そして謎の女だが、実はDCコミックスのヒロインのひとりワンダーウーマンであることがわかり、ガル・ガドットという人が演じている。
『マン・オブ・スティール』と本作は、実は「DCエクステンディッド・ユニバース」というシリーズもののようだ。この秋には『スーサイド・スクワッド』が公開され、以降年2作ノハイペースで続編が作られるとのこと。これは、明らかに「マーベル・シネマティック・ユニバース」を意識してのことだろう。
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