崖っぷちの男(2012年)
元刑事で服役中のニックは、父の葬儀に参列するため一時外出を許されるが、そこで脱走。ニューヨークの高級ホテルに部屋をとり、窓枠から出て飛び降りようとする。警察や野次馬が集まる中、ニックは交渉人に女刑事リディアを指名。一方、ニックの指示を受けた弟は、ホテル向かいの実業家が所有するビルに忍び込んでいた。
予告編ではニックが高層ビルの窓の外に立つシーンや札束をばらまくシーンなどが抜粋で流れていて、結構ショッキング。映画本編も、前半はニックが何のためにこんなことをしているのかがわからず緊張感が漂うが、話が進むにつれて徐々に輪郭が明らかになってくる。観る側をどきどきさせる、秀作だ。
ニックはサム・ワーシントンが演じていて、髪の伸びたサムはふつうの青年にしか見えず、『ターミネーター4』『アバター』の坊主頭の方が迫力がある。がしかし、ここではふつうの青年でいい。他のキャストを調べると、実業家がエド・ハリスだが、頬がこけげっそりしたイメージで、エンドロールを見るまでわからなかった。交渉人リディアはエリザベス・バンクス、ニックの元相棒の黒人刑事は『アジャストメント』の調整局員の人だった。
関連記事
-
記憶探偵と鍵のかかった少女(ネタバレあり)
相手の記憶に入り込める特殊な能力を持つ「記憶探偵」。そのひとりジョンは、妻の自殺により引退状
-
落下の解剖学(少しネタバレ)
雪深いフランスの山荘で、作家の男が転落死する。妻で同じく作家のサンドラが、殺人容疑で逮捕され
-
第三の男(1949年)
アメリカ人作家のマーティンズは、友人ハリーに呼ばれて終戦後のウィーンにやってきたが、ハリーは
-
推理作家ポー 最期の5日間(2012年)
推理小説を書かなくなったエドガー・アラン・ポーは評判を落とし、酒代もなく店から叩き出される始
-
オペラ座の怪人(2004年)
1870年のパリ、オペラ座。演目のリハーサル中に、専属歌手カルロッタの頭上に背景画が落ちてし
- PREV
- スリーデイズ(2011年)
- NEXT
- Tomato結成25周年企画展に行ってきた