キース・エマーソンさん(Keith Emerson)死去
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最終更新日:2021/02/21
ELP ビートルズ, レッド・ツェッペリン
元エマーソン、レイク&パーマーのキース・エマーソンさんが10日に自宅で亡くなった。71歳だった。地元警察は拳銃による自殺と判定しているそうだ。
エマーソン、レイク&パーマー(ELP)は、ドラムのカール・パーマー、ベース&ヴォーカルのグレッグ・レイク、そしてキーボードのエマーソンさんによる、70年代に活動していたプログレトリオだった。ムソルグスキーの『展覧会の絵』を大胆にアレンジしロック風に解釈したアルバムは、トリオの代表作になった。ビートルズの「指定席」だったメロディメーカー誌の人気投票トップを奪ったのはレッド・ツェッペリンだったが、その翌年には彼らがトップに君臨した。
ELPはいったん解散するも、何度か再結成しアルバムを出したりツアーしたりしている。個人的には、96年10月の来日公演を東京厚生年金会館まで観に行った。もっともインパクトがあったのは、やはりエマーソンさんのプレイだった。序盤でハンディのキーボードを弾きながら客席に突っ込んで来て、よもやの肉体性溢れるパフォーマンスに度肝を抜かれた。
ワタシがロックに目覚めたのは83~84年だが、実はそれ以前に違う方面からエマーソンさんの音楽に触れていた。シルベスター・スタローンが主演した刑事映画『ナイト・ホークス』と、角川映画初のアニメとして話題になった『幻魔大戦』のサントラを、エマーソンさんが手がけていたのだ。後者の主題歌は、『汚れた英雄』のローズマリー・バトラーが歌っていたこともあり、結構ヒットし、ワタシも気に入っていた。
4月にはこの人の来日公演が予定されていて、それなのにこのようなことになってしまったのは、とても残念。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。
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