デヴィッド・ボウイ『5つの時代』
1月10日に亡くなったデヴィッド・ボウイ追悼として、先週末にBSで関連番組が放送された。『5つの時代』は、2013年にイギリスBBCで放送されたドキュメンタリー特番だ。
5つの時代ということで、71年から83年までのボウイの活動を、5つに分けてクローズアップしている。グラムロックに始まり、ジギー、アメリカ傾倒、ベルリン、エンターテイメントスター、といったところ。ボウイはライヴをはじめとする映像作品を積極的に発表している人だが、70年代となると乏しい。ので、はじめて観る映像が結構あった。
当時の本人の映像は多いが、このドキュメンタリーのためにボウイは改めて取材を受けていない様子だ。ただその代わり、音楽評論家やボウイに近いアーティストたちが、当時のことを語っている。リック・ウェイクマン、トニー・ヴィスコンティ、ブライアン・イーノ、カーロス・アロマー、ナイル・ロジャースなど。93年にガンで亡くなっているミック・ロンソンが出てきて、ギターを弾きながら解説していたのには驚いた。
83年は『Let's Dance』の大ヒットを飛ばし、このツアーで来日もしているのだが、そのときの模様も少しだが含まれている。空港でボウイを待つ女性ファンや、会場で興奮しているファンなどだ。これも貴重。しかし、イギリスの番組なのに、なぜ日本の模様が選ばれたのだろう。
83年の次は一気に時代が30年も飛び、番組が放送される2013年になる。そして、新譜『The Next Day』リリースに結びつく。
関連記事
-
デヴィッド・ボウイ(David Bowie)『Serious Moonlight Tour』
デヴィッド・ボウイが1983年に行った「シリアス・ムーンライト・ツアー」のライヴ映像を観た。
-
David Bowie & Friends『Birthday Celebration-Live in NYC 1997』
今から19年前の1997年1月9日。その前日に50歳の誕生日を迎えていたデヴィッド・ボウイの
-
「ビサイド・ボウイ ミック・ロンソンの軌跡」を観た
1970年。デヴィッド・ボウイはギタリストを探していて、人づてにミック・ロンソンを知る。当時
-
スターダスト(ネタバレあり)
1971年。デヴィッド・ボウイは、アルバム『世界を売った男』のプロモーションのため渡米。しか
-
ハンガー(1983年)
何世紀も生き続けている吸血鬼ミリアム。その時代時代でパートナーと生活を共にし、日ごと若い男女