スター・ウォーズ エピソード6 ジェダイの帰還(1983年/1997年)
エピソード5から1年後。ルークとレイアはジャバ・ザ・ハットの宮殿に潜入し、ソロを救出。惑星ダゴバに戻ったルークは、ヨーダとオビ=ワンの思念から、ダース・ベイダーがルークの実の父であり、レイアが妹だと聞かされる。ヨーダはルークにジェダイの未来を託し、死を迎えた。
帝国軍は、森の惑星エンドアの軌道上に第2デス・スターを建造。ベイダーがいることを感じたルークは、自ら投降。ジェダイの心を取り戻すよう訴えるが、ベイダーは相手にせず、皇帝パルパディーンのもとに連れていく。エンドアではソロとレイアたちがデス・スター発動を阻止せんとし、その中ではパルパディーン、ベイダーとルークによる、雌雄を決する戦いがはじまった。
全9部作のうち、中間の3部作の完結編にあたる。ルークがベイダーとの父子関係を再確認すると共に、レイアが双子の妹とわかる。壮大なスペースオペラの中核をなしているテーマが、実は家族愛だったのだとわかる(エピソード1から3が上映されるのは、この作品の後なので)。
ジャバ・ザ・ハットからのソロ救出劇の場面は、『インディ・ジョーンズ』を思わせる。エンドアに住む民族イウォークは、シリーズを通して屈指の愛らしいキャラクターと言える(確か、イウォークを主人公にしたスピンオフ作品があったはず)。
『さよなら銀河鉄道999』で、主人公鉄郎と黒騎士ファウストとの対決は、子が父を超えることで一人前の大人になるというテーマがあった。ラスト近くでハーロックは、親から子へ、そしてまたその子へと受け継がれていくことがほんとうの永遠の命だと言っていた。鉄郎とファウストはよく似ている、とも。
『スター・ウォーズ』では、ルークが父ベイダーを超えるという意味合いは薄い。ルークはベイダーを暗黒面から救おうとし、パルパディーンにルークが追い詰められたところで、ベイダーに残っていた善の心が動く。そして、自らの命と引き替えにルークを救う。ベイダーのこの行動が、副題『ジェダイの帰還』なのだそうだ。
ラストの宴会シーンで、フォースと一体化したヨーダ、オビ=ワン、アナキンが現れるが、ワタシが観たバージョンでは、アナキンはヘイデン・クリステンセンになっていた。現在DVDでリリースされているのが、この版なのかな。
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