キング・クリムゾン(King Crimson)『Red』40周年記念エディション
キング・クリムゾンのアルバムが再発。正直、大御所アーティストのアルバムは紙ジャケだSHM-CDだと再発されまくっていて、既に持っているアルバムについてはワタシは興味を示さずにいた。のだが、このクリムゾンの『Red』は、内容を知り買い、そして聴いた。
パッケージは2枚組になっていて、1枚はHQCD、もう1枚がDVDオーディオになっている。原盤よりも音質は向上したと思われるが、それ用の機器を持っていないワタシとしては、そのすごさは今ひとつよくわからない。ではなぜ買ったのかというと、それはボーナストラックとボーナス映像があったからだ。
ボーナストラックはいわゆる別テイクやデモバージョンだが、初出とのこと。個人的には『Red』はクリムゾンの全アルバムの中で最高傑作だと思っているし、最も好きなクリムゾン作品でもあるので、その名盤ができあがる過程、裏側を垣間見ることができたようで嬉しい。
そして、目玉はボーナス映像だ。そもそもロックアーティストの70年代の映像は非常に乏しく、増してやクリムゾンとなるとなおのこと。公式リリースされているクリムゾンの映像は、80年代以降しかない。さてその映像だが、フランスのテレビ番組に出演したときのものだそう。4曲約30分のヴォリュームで、この時期の動くロバート・フリップやジョン・ウェットン、ビル・ブラッフォード、デヴィッド・クロスが観られるだけでもありがたい。増してや、この4曲の中に『Starless』が入っているのだから。妙な特殊効果が入るのは時代を感じさせるが、一方でフリップの指先をクローズアップもしていて、結構頑張っている。
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