凛として時雨@テレ朝ドリームフェス　#drefes

前の2組がキャラクター前面派で、それが本格派へとシフトする流れになった。なので、序盤こそ若干アウェー感が漂っていたが、彼らは彼らのスタイルを貫き通した。個人的に予備知識としてあったのは、アニメ『PSYCHO-PASS』の主題歌を聴いたことがあっただけ。だが、かなり気に入った。

スリーピースで、ベースは女性。ヴォーカルはギターの人だけと思っていたら、男女ツインだった。しかしツインとは気づきにくく、なぜなら男性のヴォーカルが徹底してウラ声で歌っていたからだ。ポリシックスのハヤシ以来だ（笑）。ドラマーがMCでヨシキのプレイを見てドラムを始めたと言い、Xジャンプの「練習」をすることになったとき以外、緊張感が持続していた。

演奏の技術・技量は異様なまでに高い。3人が3人とも持てる力を最大限に放ち、高いレベルで融合している。特にギターの力量はすごい。スラッシュメタルのような早弾きもあれば、テレヴィジョンのように官能的なフレーズも見え隠れする。中盤、10分いや15分は演奏っぱなしではなかっただろうか。

ナンバーガール。ゆらゆら帝国。今はもうなくなってしまった、優れたギターバンドがかつて日本にいた。音としては異なるが、アティテュードとして、彼らは、この2バンドの遺伝子を継承していると思う。