突撃(1957年)
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スタンリー・キューブリック スタンリー・キューブリック
第一次大戦中の、とあるフランス軍の戦線。ダックス大佐の隊はドイツ軍への無謀な突撃を命じられるが、失敗。その責任を誰かに負わせるため、兵士が3人選ばれる。形だけの軍法会議にかけられることを察知したダックスは、元々弁護士の経歴もあって上層部に立ち向かう。しかし訴えは退けられ、3人は銃殺刑になることが決まってしまった。
敵との戦いではなく、自軍内部の軋轢を描いた作品。全編モノクロで、アクションを求めすぎると非常に地味に思えてしまうが、人間の保身や正義感とはなんぞやということを考えさせられる、心理サスペンスとして観れば興味深い。上官は昇進をちらつかされたあまり無謀な指示を出し、そのことに悪びれる様子もない。対するダックスも、一見するとクリーンな正統派のように見えるが、しかし自分が楯となってまで3人の部下を救うことはなかった。
監督はスタンリー・キューブリック。ダックスをカーク・ダグラス(マイケル・ダグラスの父)。2人はほぼ同年代で気心の知れた仲だったらしいが、脚本をめぐって両者は不仲になったとのことだ。また、ラス前で兵隊を前に女性歌手が歌うシーンがあるのだが、この女性は後にキューブリック夫人になる人とのことだ。
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