ポール・ウェラー(Paul Weller)@グラストンベリー2015
毎年6月下旬にイギリスで開催される、グラストンベリー・フェスティバル。今年はポール・ウェラーが出演していたが、ネタバレになるため、日本公演が終わるまではノータッチにしていた。今回、東京・横浜と2公演に参加したところで、映像を観ることにした。
フェスは持ち時間が決まっていることもあってか、1時間強のコンパクトなセットのようだ。当然だが、セットリストの軸になるのは新譜『Satterns Pattern』の曲。そして、ほとんどの曲は来日公演とかぶっている。日本で演奏されなかったのは、3曲くらいかな。そのうち1曲がジャムの『That's Entertainment』。日本でも観たかった。
Paul Weller Setlist at Glastonbury Festival 2015
夏場ということもあってか、ウェラーもスティーヴ・クラドックもサングラスをかけていた。ウェラーは相変わらず凛々しく、ギターをかきならしながら歌っていた。エネルギッシュで、あと3年で還暦を迎えるとはとても思えない。バンドはみな自分より若いメンバーだが、彼らにある程度任せているところがありつつ、締めるところは締めて緊張感を漂わせている。
観た映像は、フジテレビNEXTで先月放送された2曲と、Youtubeで探してヒットしたものだ。どの映像も、カメラアングルには苦心が見られる。今やグラスト名物と言っていい旗の乱立により、ステージ正面のショットでは、ウェラーもバンドメンバーも隠れて見えないのだ。なので、左右からのショットと、ハンディカメラをしょってステージ後方からメンバーをとらえるショットが大半になっていた。
ラストはジャムの『Town Called Malice』なのだが、ここでなんと、来日公演でもたびたびお目見えしていたウェラーの息子マックがステージに出された。マックはきょろきょろし落ち着かない様子ながらも、いちおうタンバリンを叩ききった。野外フェスで数万人を前にするステージに立った、9歳の彼の心境はいかほどだっただろうか。
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