*

ザ・ジャム(The Jam)『Setting Sons (Super Deluxe Edition)』

公開日: : 最終更新日:2020/11/29 The Jam

ザ・ジャム(The Jam)『Setting Sons (Super Deluxe Edition)』

1979年にリリースされたジャムの4枚目のアルバム『Setting Sons』が、去年豪華盤として再発された。いくつかのエディションがあるうちから、ワタシはCD3枚+DVDのスーパーデラックスエディションを入手していた。

Disc 1は、オリジナルアルバムのリマスターにシングルとそのカップリングを付与したもの。ワタシはこのアルバムこそがジャムの絶頂期と思っていて、今回聴き直して改めてその疾走感の心地よさに浸った。シングルはほとんどがアルバム未収録であるため、ある意味アルバムと同じくらいに重要だ。

Disc 2は、デモテイクとBBCライヴの音源で成り立っている。未完成のテイクは、本来ならば世に出すべきではないのかもしれないが、曲が出来上がっていく過程を垣間見ることができるので、ファンにとってはやはりありがたい。聴いていると、スタジオレコーディングのはずなのに、ライヴのような臨場感がバシバシ伝わってくる。

Disc 3は未発表のライヴ音源で、79年12月のブライトンセンターで収録されたもの。イントロダクションのMCは、恐らくマネージャーにしての父ジョンだろう。時期的なこともあり、『Setting Sons』からの曲が前半から中盤までの軸を成し、後半に初期のナンバーやキンクスのカヴァー『David Watts』を配するという構成だ。

Disc 4のDVDは、PVや英国のTV番組トップ・オブ・ザ・ポップス出演時の映像を収録。後者は口パクが大半の様子で、ウェラーは思いっきりマイクから離れて歌う場面もあって、笑ってしまう。ウェラーもそしてベースのブルース・フォクストンもそうだが、楽器を弾きながらとは思えないほどアクションが多く、そしてキマっている。

ブックレットには、バンドのショットだけでなく、当時の新聞記事やチケット、バックステージパスなどの写真などが掲載。また、当時のツアーパンフレットやファンクラブ冊子を復刻させている。手書きコンテンツも少なくない手作り感があるが、それが逆に当時の空気を感じさせてくれる。

関連記事

ザ・ジャム(The Jam)『All Mod Cons (Deluxe Edition)』

1978年にリリースされたジャムのサードアルバム『All Mod Cons』が、2006年に

記事を読む

ザ・ジャム(The Jam)『Trans Global Unity Express』

ジャムのライヴDVD『Trans Global Unity Express』を観た。もともと

記事を読む

ザ・ジャム(The Jam)『About The Young Idea & Live At Rockpalast 1980』

ザ・ジャムの秘蔵映像が2015年にリリース。ドキュメンタリーDVD+ライヴDVDで、ワタシが

記事を読む

ザ・ジャム(The Jam)『The Gift (Super Deluxe Edition)』

1982年にリリースされたジャムのラストアルバム『The Gift』の豪華盤が、2012年に

記事を読む

  • 全て開く | 全て閉じる
PAGE TOP ↑