ミッドナイトラン(1988)
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最終更新日:2024/04/27
ロバート・デ・ニーロ ロバート・デ・ニーロ
元シカゴ警察のウォルシュは、ロスの保釈金専門の金融会社を利用した被告人を、裁判の日までに連れ戻して報酬を得る「賞金稼ぎ」だ。あるとき横領した会計士デュークを連れ戻す仕事を引き受けニューヨークで捕まえるが、飛行機嫌いと言い張るデュークのため、鉄道を使う。
一方、FBIはデュークに証言させてギャングを叩くため、ギャングは秘密が漏れるのを防ぐため、2人を狙う。ウォルシュは報酬の10万ドルを得るために、鉄道から車へと乗り換え、デュークと自分に手錠をかけて、逃げながらロスを目指す。最初はいがみあっていた2人だが、いつしか打ち解けていく。
シリアス一辺倒の展開かと思いきや、結構コメディータッチだ。FBIの捜査官はバッチをウォルシュに盗まれ、ウォルシュはそれで何度かピンチを切り抜ける。金融会社との電話がFBIに盗聴されていることに気づくと、それをからかうような電話をする。ギャングの殺し屋2人といいもうひとりの賞金稼ぎといい、ボンコツばかりだ(笑)。
逃亡の中手持ちの金が底をついたため、ウォルシュは9年ぶりに別れて再婚している妻に金を借りに行く。ほんとうは顔も合わせたくない2人のはずだが、元妻は仕方なくお金と車を貸す。そこへ、娘がこつこつ貯めた貯金をウォルシュに渡そうと走ってくるところに、ぐっとくる。
ウォルシュは、かつてギャングの買収を断ったためにハメられて自宅から麻薬が発見されてしまい、警察をやめて賞金稼ぎになった。一方のデュークも、顧客がギャングと知ったために横領し、慈善事業に寄付していた。そして、ギャングのボスは同じ人物だったことがわかる。
ウォルシュは、ロバート・デ・ニーロ。時期的には、『アンタッチャブル』の後くらいだろうか。元祖怪演俳優のような人だが、ここでは冴えないがしかしブレない、中年男を演じている。台詞も気が利いていて、デュークとやりとりする憎まれ口が、終盤ではお互いを認め合うことばになっている。
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