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ミッション:インポッシブル(1996年)

ミッション:インポッシブル(1996)

極秘スパイ組織IMFに属するイーサン・ハントは、CIA職員のリストを取り戻す任務を遂行中に仲間が次々に殺されてしまう。自分はかろうじて生き残るが逆に疑われ内通者だとみなされ追われる身となってしまう。

イーサンはリスト受取人の武器商人にリストは偽物だったと伝え、本物のリストをCIAから奪うことを条件にして、自分と取引するよう持ち込む(そうすればどこかで本物の内通者が現れるはずだから)。CIAに忍び込むため、かつてCIAを解雇された面々を集めてチームを結成。リスト強奪に成功し、に飛ぶ。

もともとはアメリカの人気テレビドラマだった、『スパイ大作戦』を映画化したものだ。クライマックスの鉄道とヘリコプターでの攻防が、ばればれのハメ込み画像なのがいただけない。また、ド派手なカーチェイスなどの壮絶アクションもほぼない。これは、制作当時の映像技術などもあって仕方がないのかもしれないが、オリジナルへのオマージュを強くしたようにも思える。

イーサン・ハントを、が演じている。主演だけでなく制作にも名を連ねていて、シリーズ化をこのときから狙っていたのではないかと思ってしまう。イーサンのチームのリーダーだったジムをジョン・ボイト、その妻役にはエマニュエル・ベアール。チームのメンバーで最初に犠牲になる男は、なんとエミリオ・エステベスだった。

リスト強奪のために新たに呼ばれた2人は、明暗くっきり分かれている。最終的には裏切って内通者の方につく男はジャン・レノ、そしてイーサンをサポートする黒人ハッカーのルーサーを演じている人は、『ローグ・ネイション』まで出演し続けている、トム・クルーズ以外では唯一の人だ。

監督はで、『アンタッチャブル』と同様テンポのよさと展開の早さはお手のもの。テーマ曲は『スパイ大作戦』を踏襲していて、これが非常に印象的で耳に残る。当時活動休止中ののリズム隊、ラリーとアダムの2人が手がけていて、ワタシは当時映画は未見ながら、音楽の方はよく耳にしていた。

クライマックス直前のイーサンとジムとの会話で、「リバプールストリートのレンタルレコード店」ということばが出てくる。そこは恐らくIMFのロンドン支部を指していて、『ローグ・ネイション』の冒頭で描かれているところと同じではないかと思う。

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