ミュー(Mew)、サマソニ2015に出演
サマソニ出演が実に5回目になる、デンマークのギターバンドMew。出演はいずれもソニックステージで、歴代出演アーティストの中でこのステージが最も似合うバンドかもしれない。
個人的には、過去4回のうち3回を観ている(2009年はナイン・インチ・ネイルズを優先し、モグワイともども泣く泣く見送った)。2003年は新進気鋭、2005年は着実に成長、というところが伺えた。この間、単独公演にも2回ほど行き、いずれも満足度は高かった。
そして、直近となる2年前の2013年。バンドはかなりの苦境に立たされているように見えた。ステージセットは何もなく、メンバーのいでたちもまるで普段着で、華やかさが感じられなかった。このときは、アルバムのリリースもなかった。がしかし、そんな中でもやはり彼らのライヴは輝いていた。
今年、バンドは実に9年ぶりとなる新譜『+-』をリリース。それまでの音楽性をもちろん継承しつつ、ひと回りスケールアップしたような印象だ。冒頭の2曲『Satellites』『Witness』は、バンドのキャリアを通じてのアンセムに仲間入りできるパワーを持っている。
アルバム1枚きりで解散してしまうバンドも少なくない中、増してや英米のようなロックの中心地でもないデンマークの出自で、続けていくのは簡単ではなかったはずだ。実際、2006年に脱退したベーシストのヨハン・ウォーラートが去年復帰し、今年ギタリストのボウ・マドセンが脱退するなど、不安要素が全くないわけではない。
サマソニは、今年彼らにソニックステージのヘッドライナーの座を用意した。ライヴを楽しみにしている。
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