椎名林檎@ロックインジャパン2015

ワタシをロックインジャパンに連れ出した女（笑）、椎名林檎。ライヴは先週のフジロックで既に体感済みだが、今回の内容も全く同じかと思いきや、結構変えてきた。

バンドが先にスタンバイし、ドラムのイントロで演奏がはじまる中、純白のドレスにパラソルをさして椎名林檎登場。『丸の内サディスティック』でスタートだ。続くは、なんとフジのセットにはなかった『歌舞伎町の女王』だ。

演奏中、メンバーのソロが入るときに、林檎はその人を紹介。これも、フジにはなかったこと。フジのときは、今年初ライヴということや必ずしもホームとは言えないステージでの演奏だったこともあってか、緊張の面持ちだった。今回は、リラックスしてやれているようだ。

『神様、仏様』のとき、ステージ向かって左にパイプ椅子が用意され、そこにひとりの男が腰かけた。サングラスをしてはいたが、Zazen Boysの向井秀徳とわかった。この新曲は向井とコラボしていることはわかっていたが、共演は予期していなかったので、嬉しかった。曲が終わると、向井はパイプ椅子を自分で持ってすたすたとステージを去っていった。

『長く短い祭』は、ギター浮雲とのヴォーカルの掛け合いに。昨夜Mステで2人が向かい合って歌うのを観たばかりだが、今回は林檎がフロント、浮雲はステージ上を自由に歩きながら歌っていた。2人のマイクは、ソフトクリーム形だった。ドレスを脱いでスク水風レオタード姿になったのは、ラスト『カリソメ乙女』のときだった。

セットリスト
丸の内サディスティック
歌舞伎町の女王
罪と罰
迷彩
走れゎナンバー
神様、仏様（with 向井秀徳）
幸先坂
自由へ道連れ
能動的三分間
長く短い祭
殺し屋危機一髪
カリソメ乙女

持ち時間がフジより10分短い50分のセットだったとはいえ、『NIPPON』が落ちたのは意外だった。その代わりなのか、去年の林檎博ではハイライトのひとつになった『自由へ道連れ』を歌ってくれたのは嬉しかった。ステージ上に拡声器が置かれているのが前半でわかっていたので、どの曲をチョイスするのかと思っていたが、個人的には満足だ。