ターミネーター : サラ・コナー クロニクルズ
映画『ターミネーター2』の続編にあたるテレビシリーズが、『サラ・コナー クロニクルズ(TSCC)』だ。
『2』で審判の日を回避したはずが、またも未来からターミネーターが送り込まれ、サラとジョン母子の命を狙う。一方では2人を助けるべく、未来の抵抗軍は女性ターミネーターのキャメロンやジョンの叔父にあたるデレク・リースらを送り込む。サラたちはスカイネット誕生を阻止すべく奔走し、ターミネーターは2人(特にジョン)を殺害せんとする。
キャストは一新されていて、アーノルド・シュワルツェネッガーもリンダ・ハミルトンも出ない。しかし、時間の制約がある映画とは違い、テレビドラマならではの日々の時間軸に極力即した展開を生かしている。救世主となることを運命づけられているジョンが、ふつうの高校生でありたいと反発するくだりは、テレビシリーズでなければ描けない。
キャメロンもキーになっていて、ジョンを守るようプログラミングされているはずが時に暴走してしまう。もともとは人間だったのではないか、と思わせる描写もある。ガービッジのシャーリー・マンソンが、キャサリン・ウィーバーことT-1001役で出演しているのにはビックリ!そして、役に合っている。
ラストは、違う意味で衝撃的だった。打ち切りとは聞いていたが、案の定というか、ばたばたと展開した挙げ句、解決のない謎だらけの終わり方になった。なぜジョンとT-1001の2人は未来にタイムスリップしたのか。そのあとなぜT-1001は消えたのか。残されたサラやエリスンはどうなったのか。キャサリンはジョン・ヘンリーと何を話したのか。・・・などなど、謎だらけだ。
映画では、『2』の続編が『3』『4』と公開されている。これらとTSCCは、パラレルワールドのような関係にあると思う。
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