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アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(ネタバレあり)

組織がロキの杖を使って実験を行っている情報を掴んだアベンジャーズは、研究所を襲撃し杖を奪還。トニー・スタークとブルース・バナーは、人工知能により平和を維持する「ウルトロン計画」のため、杖の石を使う。しかし人工知能は自我に目覚め、平和維持のためにはアベンジャーズを滅ぼすべきとの考えに至り、暴走する。

ウルトロンは、組織の人体実験に参加していた双子の改造人間ワンダとピエトロを引き入れ、完全なる人工肉体を手に入れるため、南アフリカで武器商人と取引。それを阻止せんとするアベンジャーズだが、ワンダの特殊能力によって幻覚を見せられ、マイティ・ソー、キャプテン・アメリカ、ナターシャ・ロマノフは戦闘不能に。ブルースはハルクになって暴走し、スタークはアイアンマンでハルクを押さえようとする。

・コミックスのヒーローたちが集結したドリームチーム『アベンジャーズ』の第2弾になる。時間軸的には『アイアンマン3』『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』の後になると思われ、これらを観ていればより楽しめる。ワタシは『アイアンマン3』は観ていたので、ウォーマシンの登場にニヤニヤする一方、『ウィンター・ソルジャー』を観ておらず、S.H.I.E.L.D.が機能していないことやフューリーがなかなか姿を見せない理由がわからなかった。

スタークが作った平和維持のための人工知能が反乱を起こすというプロットは、事前に知っていた。ただ、ある程度の期間は人工知能による統治がされるものと思っていたので、ウルトロンの覚醒が想像以上に早くて少し驚いた。ただ、そのこともあってテンポはよくなったと思う。

今回は「愛」もテーマになっている。ハルク/ブルースとウィドー/ロマノフとの微妙な関係。ワンダとピエトロの姉弟愛。そして、ホークアイには妻子がいたことが明らかになる。前作では早々にロキに操られてしまったホークアイだが、今回はワンダの幻覚にも「経験者だ」と言ってあっさりかわす。終盤の大詰めでは、ウルトロンの企みに気づいて離脱するも、動揺を隠せないワンダを諭している。

キャストは、既出のキャラクターについては交代はなく、同じ俳優がこなしている。ワンダはエリザベス・オルセンという人が、ピエトロは『キックアス』で主人公デイヴを演じていたアーロン・テイラー=ジョンソンが、それぞれ演じている。

最後は、また続編が作られそうな終わり方になっている。

【2018年4月26日追記】
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の公開に先立ち、『アベンジャーズ』と同様観返してみた。この後公開されている、いくつかのシネマティック・ユニバース作品への前フリがあちこちでされているのに、劇場で観たときは気がつかず、今回気づいた。バナーとナターシャの微妙な距離感は、『マイティ・ソー バトルロイヤル』にも引き継がれている。決戦の舞台になったソコヴィアは、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の悲しい戦いのもとになっている。『ブラックパンサー』でヴィヴラニウムを強奪したクロウは、ここでウルトロンと取引しようとし腕を切断されていた。

そしてエンドロールの後、サノスが自ら地球に出向くことを匂わせていた。

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