マッドマックス2(1981)
大国同士の戦争によって文明は壊滅し、世界は石油ショック状態になっていた。マックスは砂漠の中にある製油所と、運営するコミュニティに行き当たる。しかし、暴走族の一団がその製油所を狙っているという状態だ。マックスはただガソリンがほしいだけだったが、結果的にコミュニティ側につくことになる。
前作は近未来の田舎町が舞台だったが、今回は世界観を大胆に変えている。クルマ、バイク、バギーはやたらと豊富で、それらを動かすためのガソリンが貴重な資源になっている。暴走族リーダーのヒューマンガスはホッケーマスクを被った半裸の男、ナンバー2ウェズはモヒカンヘアで腕にボウガンをつけている。こうした設定は、よく言われていることだが、マンガ『北斗の拳』に多大な影響を与えている。
引き続き登場するキャラクターは、主人公マックスのみだ。無精ヒゲを生やし、眼光は鋭くなった。前作からの継承として、左足のケガを補うためギブスをつけ、V8インターセプターに乗っている。ただし、V8は中盤で暴走族の襲撃を受けて炎上してしまう(マックスも傷を負ってしまう)。
舞台はまるまる砂漠の中かと思いきや、序盤および終盤クライマックスのカーチェイスは、砂漠ではなく道路を中心にして行われていた。疾走するタンクローリーに飛び乗ったり、タイヤに巻き込まれて散っていったり、と、臨場感がすごい。最後、ヒューマンガスが乗る改造車とタンクローリーとの正面衝突(ウェズが挟まれた)など、どうやって撮影したのかと思わされる。
原題は『The Road Warrior』。アメリカのプロレスタッグチーム「ロード・ウォーリアーズ」のスタイルも、実はこの作品が元ねただった。原題を知る知らないにかかわらず、どちらも割かしリアルタイムで観ていたのに、なぜ両者の関連に気づかなかったのか。。。
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