ハンガー・ゲーム2(2013)
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最終更新日:2022/03/16
ハンガー・ゲーム ジェニファー・ローレンス, ディストピア
前作にて、ハンガー・ゲームに勝利したカットニスとピータの2人は、各地区をまわる凱旋ツアーをこなしていた。キャピタルの治安維持部隊による不当な弾圧を目にし、カットニスはこの世界への違和感を覚える。一方キャピタルの大統領はカットニスを危険視し、歴代の優勝者を集めてハンガー・ゲームを開催する。
アメリカではヒットし、日本ではヒットしなかった近未来SF作品の2作目。前作のハンガー・ゲームが観る側に対するゲームを認識させる描き方とすれば、今作はキャピタルと12の地区、支配する側とされる側、という、舞台となる国のあり方の方に焦点を持っていっているように感じる。
歴代優勝者によるハンガー・ゲームは、誰もがむやみやたらと殺し合いをするわけでもなく、半数は協力し生き残ろうとする。自ら志願して生き残ったカットニスを敵に回そうと思うプレーヤーは少なく、味方につけようとする。この人たちは、こうやって戦わされていることはばかげていると、思い始めていたはずだ。
ラスト直前、事態は大きく動いた。気を失ったカットニスを救出したヘリには、指導係のヘイミッチ、ゲームのチーフを務めていたプルターク、そして同じ地区の友人ゲイルが乗っていた。すべては大統領を欺きキャピタルに反旗を翻すための準備で、カットニスはそのシンボルとして生かされるよう進められていた。協力したプレーヤーは、その意思に同意していたのだ。
カットニスのジェニファー・ローレンスをはじめ、前作から引き続き出演する人は同じ俳優が演じている。今作から新たに登場するキャラクターも、プルタークをはじめ結構重要な役割を果たしている。前作から最も伸びたと思うのはカットニスの妹プリムで、前作ではただただ怯えていたのが、今回は自分の意思を持ち毅然とした態度で行動している。
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