隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS(2008)
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最終更新日:2021/02/15
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戦国時代。山名と秋月の戦いで、秋月の城は陥落。秋月の侍の真壁六郎太は、再興のため、雪姫を伴い同盟国の早川に入ることを思案していた。いったん山名領に入ってから早川を目指すという、武蔵と新八のアイディアを買い、身分を隠して2人と共に早川を目指す。
監督黒澤明、三船敏郎主演の1958年作『隠し砦の三悪人』のリメイク版になる。太平が武蔵、又七が新八となり、主人公は武蔵に。キャラクター設定に継承は見られない。ストーリーは、前半は、細かいところは変えつつも、おおむね黒澤版を踏襲している。六郎太と雪姫の身分は、早々にばれてしまう。
しかし、中盤以降は驚愕の展開に。火まつりで山名の追手に4人は捕まりそうになるとき、あろうことか雪姫と武蔵が急接近。まさかの恋愛モード!?結局六郎太と雪姫は捕らえられ、武蔵が救いにいくということに。新八は金に執着してはいたが、結局は武蔵をサポートする。
リメイクがオリジナルを越えられないのはよくあることだが、それにしてもひどい。恋愛がよろしくないとは言わない。が、身分の差を越えて惹かれ合うには時間の経過がなさすぎるし、説得力がない。雪姫と六郎太が、というならまだわかる。たとえば、六郎太が雪姫を守ろうとして死んでしまうくらいの衝撃があり、それで逃げのびてはじめて2人は急接近できるのではないだろうか。
武蔵を松本潤、雪姫を長澤まさみ、六郎太を阿部寛、新八を宮川大輔、六郎太の宿敵を椎名桔平。桔平演じる侍(甲冑がダースベイダーを彷彿とさせた)のキャラクターも雑で、2人の対決を武蔵が雪姫を救うのとかぶせてクライマックスにしているのだが、そうすることの必然性が感じられなかった。
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