クロノロジー~グレイト・ライヴ1975-2002/トーキング・ヘッズ(TALKING HEADS – CHRONOLOGY)
公開日:
:
最終更新日:2024/04/09
Talking Heads/David Byrne デヴィッド・バーン, トーキング・ヘッズ, ルー・リード, ヴェルヴェッツ
トーキング・ヘッズの歴史をライヴの視点から捉えたDVDを観た。
デビュー前の若干画質に難がある映像からはじまり、ニューヨークパンクの聖地CBGBでのライヴ、テレビ番組出演時のパフォーマンス、野外フェス、と、バンドが成長していくさまを確認できる。モノクロだった画像も、いつのまにかカラーに変わっている。
初期の頃はほぼ棒立ちだったデヴィッド・バーンは、『Remain In Light』の頃には軽快なステップを踏んでいる。ギターやキーボードをこなすジェリー・ハリスンは、気難しそうだ。この2人の関係は、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのルー・リードとジョン・ケイルの距離感に似ている気がする。
ドラムのクリス・フランツ、ベースのティナ・ウェイマスは、たいがい楽しそうにプレイしている。この2人は公私共にパートナーで、かつ現在もトム・トム・クラブとして活動中だ。ティナは、女性ベーシストの先駆者的存在ではないだろうか。
ラストは、2002年にロックの殿堂入りしたときの再結成パフォーマンスだ。バーンとハリスンは割り切ってやっている様子で、今後よほどのことがない限り、ヘッズが再結成することはないように見えた(個人的には、バーンのソロとトム・トム・クラブは観たことはあるが、世代や物理的なこともあって、ヘッズのライヴは観たことがない)。
関連記事
-
トゥルー・ストーリー(1986年)
テキサス州の架空の町バーゼル。カウボーイスタイルに身を包んだ謎の男が案内役になり、町で起こる
-
アメリカン・ユートピア(ネタバレ注意)
デヴィッド・バーンのライヴをスパイク・リーが監督を担った映画、『アメリカン・ユートピア』。タ
-
David Byrne Art Exibition(2010年12月)
ミック・ロックの個展「DAVID BOWIE by MICK ROCK」は原宿のVacan
-
きっとここが帰る場所(2011年)
なんともぱっとしない、記憶しづらい邦題だが、原題は『This Must Be The Pla
-
トーキング・ヘッズ(Talking Heads)『Stop Making Sense(DVD)』
トーキング・ヘッズの、という枠を超えてロックDVDの名盤となっている『Stop Making