Lou Reed『A Night With Lou Reed』
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最終更新日:2023/06/11
Lou Reed ボブ・ディラン, ポール・マッカートニー, ルー・リード, ローリング・ストーンズ, ヴェルヴェッツ
ルー・リードが、1983年2月にニューヨークのライヴハウス「ボトムライン」で行った、ライヴDVD『ア・ナイト・ウィズ・ルー・リード』を観た。
バンドは、ギターにロバート・クイン、ベースにフェルナンド・ゾーンダース。この2人はルーのツアーメンバーとしてはお馴染み。ドラムのフレッド・メイハーは、後にスクリッティ・ポリッティに参加する人だそうだ。このメンバーで、同年にライヴアルバム『Live In Italy』をリリースしている。
大半のルーのライヴがそうであるように、『Sweet Jane』でスタート。続いて『I'm Waiting For The Man』と、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド時代の曲でじわじわと攻めていく。ルーは淡々とギターを弾きながら独特の低い声で歌う。ルーは気負うこともなく、リラックスして臨んでいるように見える。
当時の新譜は『Legendary Hearts』だが、セットリストはキャリア横断的で、上述の通りヴェルヴェッツ時代から、ソロキャリアを代表する曲までを凝縮している。個人的には、前作『The Blue Mask』からの曲『Women』『Waves Of Fear』が演奏されているのが嬉しかった。
ライヴのハイライトは、一見『White Light / White Heat』『Rock ‘n' Roll』のヴェルヴェッツナンバーだ。しかし個人的には、その前の『Kill Your Sons』での緊張感に満ちたプレイから、名曲のひとつ『Satellite Of Love』へとつなぐところの方に痺れてしまった。
ルーはこのとき40歳。今でこそ40代50代そして60代のロックアーティストは、珍しくない。しかし80年代前半となると、ボブ・ディランやポール・マッカートニー、ローリング・ストーンズらと共に、ルーはロックを表現する年齢の最高齢を更新するのにひと役買っていたのだと思う。
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