PULP: A Film About Life, Death & Supermarkets
ロンドンから帰る機内にて、パルプのドキュメンタリー映像を観た(日本公開はまだだと思う。というか、公開されるのか?)。
2012年にシェフィールドアリーナで行われた再結成ライヴを中心に据えつつ、バンドやファンにとどまらず、シェフィールドの人々との関連を描いているのが興味深い。入り待ちをするファンへのインタビュー、主婦の合唱団が歌う『Common People』、レストランの店主がギターを弾きそれに合わせて歌う客、など、パルプとその音楽がいかに街に浸透しているかが伺える。
95年ブリクストンアカデミー公演など、かつてのバンド活動の様子も、もちろん組み込まれている。それから年月が流れ、バンドは解散し、メンバーもそれぞれ年を重ねていて、そして再結成に至るさまが、比較的淡々ととらえられている。ジャービス・コッカーの容貌は、あまり以前と変わっていない。
冒頭、ジャービスが乗ろうとしたクルマのタイヤがパンクしているシーンがあり、その後カメラが切り替わってしまうのだが、ラストになってまたこのシーンに戻ってくる。ジャービスがパンクしたタイヤを自分で交換していて、セレブリティではない市井の人なのかなあと、思わせてくれる。
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