ティム・バートンの世界
六本木ヒルズで開催されている展示『ティム・バートンの世界』を観に行ってきた。ゆったり観られるつもりでいたら、なんと80分待ち。しかし前売り券を取っていたので、ショートカットの上15分程度で入場することができた。
展示物は、ティム・バートン本人が描いた原画、監督した実験的な映像など。原画がとにかく充実していて、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』『マーズ・アタック!』『チャーリーとチョコレート工場』『アリス・イン・ワンダーランド』などのキャラクターが多数飾られていた。不気味さと可愛さとの間ぎりぎりを行く、この人の世界観が味わえた。
映像『ヘンゼルとグレーテル』を見た。5分程度と思い気軽にブースに入ったはいいが、20分以上のまとまった映像だった。配役は日系人で、内容は実験的にしてかなりブラック。ティム・バートンが手掛けているという前情報がなければ、まず見ることのない映像だ。キャリア初期の作品らしいが、このときもその後も世界観はブレていない。
展示物を見ると、映画監督というより作画監督のイメージだ。自分が意図することを絵に表現できる術に長けていて、もしかすると役者やスタッフにも絵を使って伝えている人かもしれない。
ワタシが観たことのあるティム・バートン作品は『バットマン』『バットマン・リターンズ』『シザーハンズ』『猿の惑星』『ダーク・シャドウ』くらい。バットマンや猿の惑星は大元があるため、この人らしさがあまり出せていない作品のような気がしてきた。こりゃ、他の作品も観た方がいいな。
関連記事
-
アリス・イン・ワンダーランド(2010)
19歳のアリスはパーティーで貴族の御曹司と婚約させられそうになるが、混乱して逃げ出してしまう
-
ビッグ・アイズ(ネタバレあり)
1958年。娘を連れ、夫から逃げ出した画家志望のマーガレットは、同じく絵を描くウォルターと知