THE DIG Special Edition CSN&Y(クロスビー、スティルス、ナッシュ & ヤング)
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最終更新日:2015/06/28
Neil Young ニール・ヤング
軸になるのはCS&N(CSN&Y)だが、おのおののソロ活動もあり、C&NやS&Yなどの組み合わせもある。リアルタイムの人でもややこしそうな状態で、後追いとなるとなおのことわけがわからない。がしかし、この本は徹底していて、ほぼ全ての活動をフォローし、もちろんアルバム紹介も充実している。
ソロ作品だけでも膨大なニール・ヤングは最後尾に配し、時系列が多少前後しようともテーマ別に分類してわかりやすくまとめている。映像作品についてのフォローも嬉しい。
ほんとうならヤングだけで一冊作れそうなところだが、あえてそうはせず、CもSもNもピックアップしているところに、この本の素晴らしさがある。ワタシもヤングはひと通り聴いているつもりだが、ほか3人はほぼ手がついていない。バーズ(クロスビー在籍期間のみ)やバッファロー・スプリングフィールドの解説も嬉しいし、ソロやユニットとしてそれぞれがどのように生き抜いてきたのかところに言及した日本の書籍が、これまでいくつあっただろうか。
こういうアプローチは、本来レコードコレクターズが得意としてきたところだ。クロスビートが休刊する前に短期間A5サイズで刊行されていたことがあったが、そのときもこのようなアプローチだった。DIGは積極的に刊行されるようになり、この本に関する限りはA5クロスビートの流れを汲んでいる(いや、もしかしたら逆の流れだったのかな)。読みごたえありだ。
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