高倉健さん死去
俳優の高倉健さんが10日に亡くなられていた。死因は悪性リンパ腫で、83歳だった。
演じることには、採点や記録といった定量的な尺度はない。しかし、健さんは日本映画俳優の頂点にいた人だと、ワタシは思う。この人のあり方が、良くも(そして悪くも)日本の俳優、そして、大袈裟かもしれないが日本人男性の佇まいを決定づけてしまったような気がする。ワタシは、健さんの佇まいが好きだった。
映画俳優であることにこだわり続け、出演した作品は200本を越えているそうだ。確かに、テレビ出演は極端に少なかった。そして、残念ながらワタシは健さんの作品をあまり観ていない。
観たことがあるのは、『冬の華』『八甲田山』『野性の証明』『居酒屋兆治』『夜叉』『ブラック・レイン』『ミスター・ベースボール』・・・。足りない。ぜんぜん足りない。『網走番外地』シリーズも観ていない。『新幹線大爆破』も、あらすじを知っているだけで、映像を観ていない。『ザ・ヤクザ』は確か1度観たはずだが、観たという記憶しかない(汗)。
マーロン・ブランドが引退するとき、全てのハリウッド俳優のランクがひとつ上がると言われたことがあった。今回、高倉健さんが亡くなられたことで、全ての日本人俳優のランクはひとつ上がる。ワタシは勝手にそう思っている。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。
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