モグワイ(Mogwai)@ソニックマニア
公開日:
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最終更新日:2020/06/13
Summer Sonic 2014 モグワイ
開演時間は深夜3時15分。さすがに人は減ってしまったが、モグワイはいつにも増して爆音で、まるで残ってくれたオーディエンスを眠らせまいとするかのようだった。
観るのは2月のHostess Club Weekender以来。バックドロップに新譜『Rave Tapes』のジャケ写が飾られているのは同じだっだが、しかし、この半年の間にバンドは更に進化していた。
なんと、黒人のサポートメンバーが導入されていたのだ。今まで何度となく彼らのライヴを観てきたが、これははじめての試みだと思う。そしてこの人、バイオリンにパーカッションに、『Hunted By A Break』でのヴォーカルと、かなり手広い。
フロントマンのスチュワートは、1曲毎に「Thank you,ARIGATO」とMCを入れる。これも、お馴染みのこと。しかし演奏中は上体を前後に大きく揺さぶる、エモーショナルでアグレッシヴなプレイをしてくれた。
『I'm Jim Morrison,I'm Dead』『Mexican Grand Prix』『Auto Rock』といった、比較的最近の作品からの曲が多い中に、新譜『Rave Tapes』からの曲を入れてくるというセットリスト。1曲1曲に、ずしりとくるような重厚感があり、聴き応えがある。クラフトワークやカサビアンのようなド派手な演出はないが、音楽そのものだけでこのバンドは勝負してくるし、それがまた心地いい。
終盤、『Hunted By A Break』のアウトロから『Mogwai Fear Saturn』のイントロへとシフトしたとき、場内はざわついた。わかる人には次に何が起こるかがわかり、そしてはじめて彼らのライヴを観る人も、これから起こることに大きなインパクトを受けるはずだ。
シンプルなリフを繰り返す曲調の『Mogwai Fear Saturn』だが、後半、音量も音圧も音数も少なくなったその次こそが、歓喜の瞬間だ。静寂から大爆音へと切り替わり、場内は大きな歓声に包まれる。何度体験しても、この快感が薄らぐことはない。これで終わりかと思いきや、ラストは『Batcat』だった。
これにてソニックマニア終了。時刻は4時30分を回ろうとしていて、会場外に出ると空がうっすら明るくなっていた。
参加された皆さん、おつかれさまでした。そして、数時間後にはサマーソニック初日!
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