フジロックフェスティバル’14(Fuji Rock Festival)を振り返る(2) – アーティスト編
公開日:
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最終更新日:2023/10/15
Fuji Rock Festival'14 ウォーターボーイズ, スロウダイヴ, セイント・ヴィンセント, デーモン・アルバーン, トラヴィス, フジロック, マニックス
【ベスト】
アーケイド・ファイア
【期待以上によかった】
ロード、キング・オールスターズ、スロウダイヴ、セイント・ヴィンセント、ウォーターボーイズ、デーモン・アルバーン
【期待通りによかった】
トラヴィス、フォスター・ザ・ピープル、高橋幸宏、ベースメントジャックス、ストライプス、バッファロードーター、キノコホテル
【儲けもの】
オーウェン・パレット、OK Go
【可もなく不可もなく】
ペインズ、3オクロックス、オノ・ヨーコ
【惜しい。もっとできたのでは】
フレーミング・リップス、ディスクロージャー、ポーグス
【1曲しか観てないので判別不能】
マニック・ストリート・プリーチャーズ、Gotch
去年が個人的に素晴らしいラインナップで、かつ名演が多かった。対して今年は、かなり物足りないラインナップだった。フランツ・フェルディナンドは3度もグリーンステージのヘッドライナーをする格ではないと思っているし、ジャック・ジョンソンはグリーンルームのヘッドライナーがいいところだろうと思っていて、実際この2組はスルーした。
初日は、2年前はスルーしていたジェームス・イハで始まり、19年ぶりに復活したスロウダイヴの予想以上の出来に救われた。オーディエンスのリアクションもよく、バンド側もびっくりしたのではないだろうか。フォスターは前半しか観なかったが、今度エントリーされるときは大役を担っていてもおかしくないと思った。
2日目は、ドラゴンドラに乗った後の3オクロックスでスタート。キーボードの人は2年前にレイ・デイヴィスのバンドメンバーとしてフジに出演していたことを、後になって知った。この日はトラヴィスやデーモンなど、安心して観られるアクトが多く、更に「化けた」セイント・ヴィンセントも堪能できた。賛否分かれそうなオノ・ヨーコは、個人的にはカッコいいと思った。小山田をはじめとするバックがしっかりしていて、アンビエントサウンドに彼女の声がシンクロした。
3日目は、1人技に長けたオーウェン・パレットでスタート。バイオリンの可能性をぐっと押し広げた。続くOK Goは、紙吹雪飛ばしまくり(笑)。そして夕方、加山雄三率いるキング・オールスターバンドにやられた。物事を始めるのに遅すぎることはないと、大御所は教えてくれたのだ。更には、新人にして新人とは思えぬ超絶ライヴをしたロード!彼女と加山雄三の2組だけで、この日はお釣りが来るくらい満腹になった。
ベストは、2日目ヘッドライナーのアーケイド・ファイアだ。演出にもこだわり、多種多様の楽器を駆使し、アンセムも次々に放たれ、メッセージ性もあり、そしてこれらが、巨大野外でことごとく機能した。9年前にサマーソニックに出たときは、若手バンドの一角でしかなかったはずなのが、ここまで成長したかという喜びもあった。
ワタシが最も好きなのはファースト『Funeral』だが、フジロック終了後日常に戻り、改めて聴いて染みているのは最新作『Refrektor』だ。2枚組だが大作感はなく、一気に聴けてしまい、それでいてストーリー性があり、劇的だ。なんて素晴らしい作品を、彼らは作ったのだろう。
このバンドは、クリエイターとしても、パフォーマーとしても、まだ底を見せていないはずだ。気が早いが、次は単独での再来日に期待したい。会場は、武道館になるかなあ。
フジロックに参加された皆さん、おつかれさまでした。
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