*

ダニエル・キイスさん死去

公開日: : 最終更新日:2021/05/16 ダニエル・キイス

ダニエル・キイス『アルジャーノンの花束を』

作家のダニエル・キイスさんが亡くなられた。死因は肺炎の合併症で、86歳だった。

キイスさんといえば、なんと言っても『アルジャーノンの花束を』だ。知的障害の青年チャーリーが実験的手術によって一時的に天才となるが、先に手術を受けていたネズミ「アルジャーノン」に退行が始まり手術には欠陥があることが判明。自身も退行が進む中、死んでしまったアルジャーノンの墓に花束を添えてほしいと、チャーリーは書き記す。

キイスさんはこの作品でヒューゴー賞を受賞し、プレゼンターの「SFの父」アイザック・アシモフに激賞された。映画化やジカル化もされているとのことで、日本でもユースケ・サンタマリア主演でテレビドラマ化されている(いつかは観てみたい)。

ワタシは、『アルジャーノンの花束を』を読んで、大きなインパクトを受けた。そして、キイスさんの他の作品も読んでみようと思い、何冊か買っている。まだ棚に眠ったままだが、近いうちに取り出してみる。

キイスさんの死に、謹んでご冥福をお祈りいたします。

関連記事

ダニエル・キイス『ビリー・ミリガンと23の棺』

連続強盗強姦事件の容疑者として逮捕されたビリー・ミリガンは、多重人格障害と診断されたがゆえに

記事を読む

ダニエル・キイス『24人のビリー・ミリガン』

1970年代後半のオハイオ州。3人の女性に対する連続強盗強姦事件が起こり、ビリー・ミリガンが

記事を読む

ダニエル・キイスの世界

2014年に亡くなった作家ダニエル・キイスの「日本向けガイド本」で、1999年に2度目の来日

記事を読む

ダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を』

ダニエル・キイスの代表作にして、傑作との誉れ高いSF小説だ。SFと言っても未来や宇宙を舞台に

記事を読む

ダニエル・キイス『5番目のサリー』

ニューヨーク。地味でおとなしい性格のサリー・ポーターは、時折記憶喪失になってしまうことが原因

記事を読む

  • 全て開く | 全て閉じる
PAGE TOP ↑