「Listen To The Daxophone」展
アートフォーラムあざみ野でのダクソフォンのライヴでは、ダクソフォンの展示も併せて開催されていた。
順路は、まず暗室に通され、ダクソフォンの歪んだ音とイメージ映像が流れるのを体感。室内中央に階段があって、のぼり切ったところが音と映像を最も堪能できる。
続いて展示室となり、ダクソフォンそのものを間近で見る。本体にはめ込むタングという木片は種類が数多くあり、壁にかけられていた。、微妙に形状が異なり、くり抜かれている穴の形もバリエーションに富んでいて、このタングを使い分けることで、より幅広い演奏に対応できる。
初期のダクソフォン、ダクソフォンの原形と思われる木製のギター、ダブルネックギターもあり、その音をヘッドフォンで聴くこともできた。ボタンを押すことで、8種類の木片の音色を発するコーナーも。
ダクソフォンを作ったのは、ハンス・ライヒェルというドイツ人だ(既に亡くなられている)。ハンスはグラフィックデザイナーであり、ギター制作者であり、ミュージシャンでもあったとのことで、自分が演奏する楽器は全て自作したそうだ。ドイツの番組で、ダクソフォン制作の様子やハンスによる解説の映像なども流れていた。
今回の展示や演奏の中心人物である内橋和久は、ハンスと親交があり、自身でダクソフォンを演奏するようになった。この人、調べたらもともとはセッションギタリスト、プロデューサーで、数多くの日本人アーティストと仕事をしており、そのつながりでUAと細野晴臣がライヴにゲスト参加したようだ。
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