ハロー・グッバイの日々~音楽プロデューサー佐久間正英の挑戦~
8月にスキルス胃がんであることを公表し、がんと闘いながら活動を続けていた、音楽プロデューサー佐久間正英。残念ながら今年1月16日に亡くなってしまったが、去年暮れにこの人のドキュメンタリー番組が放送されていた。
ヒットメーカーとして、多くのバンドを世に知らしめた。布袋寅泰、YUKI、GLAYのTAKUROなどが、インタビューに答えていた。乃木坂46の生田という女の子は佐久間の姪だそうで、ソニーミュージックのスタジオで2人でレコーディングするシーンもあった。
佐久間の音楽活動の歩みについても、紹介された。四人囃子にベーシストとして参加し、プラスチィックス時代にバハマでレコーディングを行った際、アレックス・サドキンに出会ったことをきっかけにプロデューサーを志すようになったそうだ。
インタビューに応える佐久間は、仕方がないことだが、頬がやつれげっそりとしていた。個人的には、2002年のフジロックに四人囃子が出演したときに握手してもらったときのイメージがあって、汗をかき生き生きとした表情が脳裏にやきついていた。
佐久間は自身の残された時間を注ぎ込むべく、「LAST DAYS」というプロジェクトに取り組んでいた。ジュディマリのTAKUYA、屋敷豪太、姪の乃木坂生田、佐久間の息子音哉らがスタジオに集まり、レコーディング。ここで収録された曲を含むコンピレーション盤が、今春リリースされるそうだ。
61歳での死は早すぎるが、最後の最後までやりたいことをやりきろうと努めたのではないだろうか。
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