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The Prodigy NYE at O2 Arena(2)(2013年12月31日)

公開日: : 最終更新日:2020/05/09 ロンドン旅行2013年12月-2014年1月 ,

プロディジーの電飾広告

ニューイヤーの1分くらい前になり、場内が暗転。ステージ上のスクリーンにカウントダウン表示が始まり、カウントがゼロになったその瞬間、手書き調のロケットが発射。そしてスクリーンが撤去され、メンバーがゆっくりと姿を見せた。リアム・ハウレット、サポートのギタリスト、マキシム、キース・フリント。いよいよだ。

個人的に観るのは6年ぶりくらいで、ここ数年は少し遠ざかっていた。ここが彼らの本国だからというのを差し引いたとしても、場内の熱狂ぶりは尋常ではなかった。フロアは上半身裸でサークルを作り暴れている集団が3つほどできているのが、2階席からでもわかった。

そして、ライヴパフォーマーとしての彼らも、錆び付いてはいなかった。出だしの『Voodoo People』からエネルギー全開と思ったら、『Breathe』も早々に披露してしまい、場内は早くも沸点に達した。牽引しているのは、肉体的にはマキシム、サウンド的にはリアムだった。『Poison』でのコール・アンド・レスポンスのすごさなど、さすが地元と思わされた。サポートのギターも、ちょくちょく前方に出てきてはポーズを決めていた。

ワタシの注目は、キースだった。多くの曲では、マキシムを引き立てて自身は脇に回っているように見えて、やや物足りなかった。がしかし、『Firestarter』はさすがにキースの独壇場で、フロアの暴れっぷりもこのときが最高潮だったと思う。もう17年も前の曲だが、その効力は少しも薄れていない。若いテクノがなかなか出てこないという事情もあるが、プロディジーは今なお現役だ。

本編は『Smack My Bitch Up』で締め、アンコールでも場内の熱さは持続していた。オーラスは、やや意外な『Out of Space』。どうやら、最近のツアーではこの曲で終えていることが多いようだ。マキシムやキース、ギターの兄さんらが、ステージからフロアに向かって何度も放水しているのも、印象的だった。興奮して水を巻くというより、オーディエンスをケアすべく巻いていたように見えたからだ。

Voodoo People
Jetfighter
Filler Discontent
Breathe
Omen
Rock Weiler
Poison
Thunder (Dubstep)
No Good (Start the Dance)
AWOL (Edit)
AWOL Beat Jam
Firestarter
Run With the Wolves
Get Your Fight On
Spitfast
Omen (Reprise)
Invaders Must Die
Smack My Bitch Up

Encore:
Take Me to the Hospital
New Beats
Their Law
Hyperspeed (G-Force Part 2)
Out of Space

日本では年末年始はカウントダウンライヴやニューイヤーライヴが目白押しで、ライヴ会場はフル稼動している。しかしでは、主要な大会場はお休みになっていたり、ワールドワイドで活動しているアーティストの名前が見当たらなかったりして、ロンドンまで行くのにライヴはナシかなと、思った時期もあった。プロディジーが発表になったのは11月になってからで、これだ!と飛び付いた格好だ。

ワタシは、国内での来日アーティストのライヴはかなりの数観に行っているが、海外でのライヴはこれまで未体験で、いつかはとずっと思っていた。それが、やっと叶った。

帰りは、O2アリーナ最寄りのノースグリニッジ駅からジュビリーラインでウォータールー駅まで行き、ノーザンに乗り換えてレスタースクエア駅へ。ここでピカデリーラインに乗り換え、キングスクロス・セントパンクラス駅まで向かった。23時30分過ぎから朝4時半過ぎまで、地下鉄は無料になっていた。テムズ川沿いではニューイヤーの花火打ち上げがあり、30万人以上もの人が集まったそうだ。

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