亀田音楽専門学校
NHK Eテレにて、10月から1クール期間『亀田音楽専門学校』という番組を放送していた。音楽プロデューサー亀田誠治が校長、NHKアナ小野文恵がアシスタントとなり、アーティストをゲスト講師に招き、毎回テーマに沿って講義を行うという体裁だ。
テーマは「イントロ」「コード」「BPM」「韻」など。このフレーズで人は感動する、曲を書く最初にテンポ(BPM)の早さを決める、など、観ていてめちゃくちゃ面白かった。しかしこれは、曲作りの裏側を種明かしする、アーティストにとっては「企業秘密」をさらけ出すようなものだ。
ゲストは、アンジェラ・アキ、秦基博、JUJU、KREVA、槇原敬之、森山直太朗の6人が、それぞれ2回登場。後半にはバンドやストリングス、そして亀田のベースも加わった編成での生ライヴもあった。
ワタシたちが普段意識しないで感覚的に聴いている音楽が、実は緻密に組み立てられていることがわかる。それは、アーティスト自身も無意識にやっていたことが理論で裏付けされることにもなっている。今回登場したのは自分で曲を書くアーティストたちばかりだが、それでもなお亀田のようなプロデューサーが必要なのはこういうことか、と思わされる。
亀田は毎回、冒頭で取り扱うのはJ-Popと必ず前置きする。これは、日本人の感性に訴えるように作る日本のロックについて、と言っているようにも聞こえ、洋楽はまた別と暗示しているようにも受け取れる。
この専門学校、正月に単発で放送し、そして秋に1クールが与えられた。今後も、不定期に放送されると期待している。そのうち、椎名林檎がゲストで出演するかも。
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