クロスビート最終号
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最終更新日:2025/01/26
書籍
9月18日発売の11月号を以て、音楽雑誌クロスビートが休刊になった。
少し前に25周年記念号で振り返ったばかりなのに、最終号でも似たようなことをしている。連載コラムも、クロスビートにかかる思い出ばかり。栗原類のコラムが変則的に2件掲載されているのは、ユニークだったけど。
どうせなら、自画自賛や感謝に終始するのではなく、ウラを暴露しまくればよかったのに。あのレコード会社は対応がひどいとか、あのアーティストには振り回されまくったとか、入魂の記事がリアクションさっぱりだったとか、もっとも売れた号と売れなかった号を明らかにするとか。
今でも覚えているのが、BUZZの80年代特集、作り手は張り切ってやったのにぜんぜん売れなかったと、山崎洋一郎が嘆いていたことだ。ほぼ全員が自信を持ちすぎているロッキングオンの、しかもかなり古株の山崎がそんなようなことを言い、しかも活字にしていると、結構インパクトを受けたものだった。
リリー・フランキーのコラムに「休刊した雑誌が復刊することはまずない」と書かれているので、クロスビートが今後復活することはないのだろう。ワタシにとって、喪失感は特にない。ただ、長年読み続けてきた中でコレはすごいと思った記事がいくつかあって、いつか書いてみようと思う。
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