山口冨士夫さん死去
村八分などで活躍した、ギタリスト山口冨士夫さんが亡くなった。64歳だった。
糖尿病を持病として患っていたとのことだが、病死ではなく、福生市の路上で米国の大学生に突き飛ばされて後頭部を打ち、急性硬膜下血腫と診断された。相手の男は、逮捕・起訴されている。
山口さんは、GSバンドのダイナマイツでデビューし、69年には村八分を結成。解散後もいくつかのバンドに参加したり、自身のソロアルバムを発表したりしていた。
90年代半ば辺りから日本のロックが活性化してきたと思っていて、更にはフジロックに続くようにして日本人だけのロックフェスティバルが各地で行われるようになった。そこに至るまでの間、日本のロックを体現し、闘い続けてきたアーティストたちを、なるべく観るようにしていた。
頭脳警察、四人囃子、早川義夫、遠藤賢一、遠藤ミチロウ、ムーンライダース、外道、フラワー・トラベリン・バンド、あぶらだこ、ルースターズ、ymo・・・。村八分も、こうしたラインナップに並ぶべきバンドだった。山口さんのプレイはどこかで観ておくべきだったと、今更ながらに悔やんでいる。
日本のロックの巨星のひとつが、ほんとうに星になってしまった。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。
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