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ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)@グラストンベリー

The Rolling Stones『Their Satanic Majesties Request』

グラストンベリー2日目、ウェブキャストでサヴェージズ、ドーター、エヴリシング・エヴリシングなどを観つつ、ストーンズの時間になるのを待った。現地時間21時30分は、日本時間の朝5時30分。しかし、ウェブキャストの時間はその1時間後に設定されていた。

そして6時30分。今度こそと思い構えたが、なんと流れてくるのはダイジェスト映像やストーンズの前にステージに立ったの映像だ。うーむ、何かのトラブルか、それとももしかしてウェブキャストそのものがキャンセルになってしまったのか。ちょっと不安になったが、約17分後にの姿が映り、中継が始まったことを認識した。

フロア前方は旗だらけ。グラストンベリーって、旗中止になったんじゃなかったっけ?時折客がアップになるが、若い人だけでなくかなり年配の人も見受けられる。そしてステージだが、ミックもキースもチャーリーもロニーも、ここ10数年観てきたのとほとんど変わっていない。顔がどアップになるとさすがに老けたなと思うが、動きそのものは衰えを見せていない。強いて言えば、ミックがステージ上を動き回る頻度が以前よりは少なくなったことだろうか。

中継が始まったときは、『Miss You』の途中からだった。続く『Midnight Rambler』ではミック・テイラーが登場。個人的に、この人が99年に単独来日していたのをクアトロで観たことがある。キャパ1000人のクアトロで演奏していた人が、グラストンベリーで数万人を前に演奏しているというのが、なんとも不思議な感じで、だけど、この人がまたシーンのフロントラインに立ち戻ってきたことが、たまらなく嬉しい。

意表を突く『2000 Light Years From Home』を経て、終盤はストーンズクラシックスいや今やロックスタンダードを立て続けにぶち込んでくる。『Brown Sugar』でいったんメンバーはステージを後にするが、アンコールはコーラス隊で幕開け。『You Can't Always Get What You Want』だ。そしてオーラスは『Satisfaction』で、ここでまたしてもミック・テイラーが加わった。中継は1時間と決められていたらしいが、終わっていれば時間は8時近くになっていた。

セットリスト
01. Jumpin' Jack Flash
02. It's Only Rock'n Roll
03. Paint It Black
04. Gimme Shelter
05. Wild Horses
06. Doom And Gloom
07. Can't You Hear Me Knocking w/ Mick Taylor
08. Honky Tonk Women
09. You Got The Silver
10. Happy
11. Miss You
12. Midnight Rambler w/ Mick Taylor
13. 2000 Light Years From Home
14. Sympathy For The Devil
15. Start Me Up
16. Tumbling Dice
17. Brown Sugar
– encore –
18. You Can't Always Get What You Want
19. Satisfaction

年齢のことはあまり言わない方がいいのかもしれないが、ミック70歳、キース69歳、チャーリーに至っては72歳、いちばん若いロニーでさえ66歳だ。それでも相変わらず肉体性溢れるステージを繰り広げるとは、このバンドは何度限界を超えたのだろう。何度、ロックの可能性を広げたのだろう。ストーンズの前に道はなく、後進のバンドは常にストーンズが残した足跡を追いかける宿命を背負わされる。

今回のツアーに日本が含まれていないのは残念だが、バンドはこの後ツアー最終をハイドパークで迎えることになっている。ストーンズがハイドパークに立つのは、69年のブライアン・ジョーンズ追悼ライヴ以来だそうだ。このストーリー性も、すごすぎる。

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